小中学生対象、今年はどんな作品が?
去る3月13日(日)、「PCN こどもプログラミングコンテスト2022」(通称、PCNこどもプロコン)の最終審査会・表彰式が福井県永平寺町にて開催され、YouTubeライブにて配信された。当コンテストは、小学1年生から中学3年生の児童生徒を対象に、「一般社団法人プログラミングクラブネットワーク(PCN)」(理事長、松田優一氏/福井県)が主催。2014年夏に第1回目を実施し、今回で12回目を迎えた。
子ども向けのシンプルなプログラミング用PCである「IchigoJam」や子どもでも簡単に操作できるプログラミングソフト「Scratch」、プログラミング言語の「JavaScript」や「Python」などで作成したゲーム・ツールはもちろん、電子工作やロボットと組み合わせたモノとの連携作品などが対象で、ソフトウェア部門(小学生・中学生) / ロボット・電子工作部門(小学生・中学生)の4部門がある。審査員は、元福井高専教授の蘆田昇氏、PCNの松田氏ら6名が務めた。
222の応募作品から29作品が一次審査を通過
今年は日本と海外から222作品の応募があり、一次審査の結果、29作品がノミネートされた。最終審査会・表彰式では、まず29作品についてダイジェストで紹介。楽しいゲームや身近な困り事を解決するのに役立ちそうなツールなど、さまざまなアイディアが各自の技術で表現されていて、驚くばかりだ。各作品に対して、「コンセプトも中身もGood」「作った音楽もめっちゃよかった」「ドット絵が作り込まれている」など、審査員からのひとことコメントも添えられた。
この中から、スポンサー賞6作品、特別賞4作品が選ばれた。
- アイ・オー・データ機器賞
「楽しく犬とすごせるきれいな部屋を作ろう!」青木羽矢さん(14才)・青木優羽さん(11才) - NSD賞
「ぼうさいサーチ」中島莉衣奈さん(10才) - ZOZO NEXT賞
「計算おまかせ!ゆび電卓」磯林杏南さん(9才) - PFU賞
「おばあちゃん お風呂あふれず オブナイズ」古山芽吹さん(13才) - PSAKURA internet賞
「アナウンスロボット ぼうちゃん!」大森楓さん(14才) - HAKKO賞
「コロナになんか負けないぞ!!音楽で楽しく運動」丸山壮介さん(12才) - ラズベリーパイ財団賞
「音声認識機能付きプラネタリウム傘」池田蒼生さん(10才) - 国立高等専門学校機構賞
「パートナーロボット・オトモ 小鳥タイプ」高橋理企さん(15才) - PCN特別賞(2作品)
「MAKE 10」後藤和輝さん(11才)
「VIB(Very Important Box)」高瀬悠生さん(14才)
各部門の優秀賞・最優秀賞は明日掲載の<後編>にて紹介する。
(取材・文/中山恵子)