昨日は、株式会社教育ネット(神奈川県横浜市)が行った「ネット利用における実態調査」の中から、「ネットで知り合った人がいるか・その人に会ったことがあるか」についての調査結果を見た。中3にもなると4割も「ネットで知り合った人がいる」状況にあり、驚きであった。
本日は、子どもが利用しているインターネットサービスを保護者がどのくらい把握できているかを調べた部分を垣間見てみよう。
親がSNSで最も把握できていないのは「Twitterの利用」
小中学生には「過去1年以内で使ったことがあるインターネットのサービスを教えてください」と質問。さらに、保護者の把握度を図るため、別途、「過去1年以内でお子さんが使ったことがあると思われるインターネットのサービスを教えてください」と質問。小中学生の利用率と保護者の利用認識の%の差をグラフ化した。
その結果、選択肢にあったTwitter、TikTok、オンラインゲームFortnite、ゲームに特化したコミュニティアプリDiscord、フリマアプリのメルカリのうち、保護者が最も把握できていないのはTwitterだった。ポイント差は小学6年生から中学3年生までで10ポイント以上。特に中学3年生は 22.5 ポイントの差があり、保護者と大きく認識の差があることが浮き彫りになった。
弊サイトで昨春紹介したが、2020年にSNSに起因する事件の被害に遭った子ども1819人のうち、被害者が利用したSNSで一番多かったのはTwitterだった。わが子のTwitter利用の有無はきちんと把握し、利用の仕方について話し合っておきたいものだ
メルカリの利用も把握率が低い。トラブルに注意!
反対に小中学生の間で流行している TikTok については保護者の認識との差が少なく、利用を把握していることが伺える。
また、子ども達に人気のオンラインゲーム Fortnite も児童生徒と保護者との差が少ないことがわかったが、ゲームに特化したコミュニティアプリである Discord については、差が大きくなっていることがわかった。
さらに、フリマアプリであるメルカリについても保護者との認識の差が大きい。フリマアプリの利用は金銭リテラシーを学ぶ機会という意見もあるが、トラブルにつながるケースもある。
教育ネット総合研究所は「子ども達の利用用途を興味を持って保護者が聞くことで、困ったときに相談することができる関係性を作ってもらいたい」とコメントを寄せている。
(取材・文/大友康子)