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ママの子ども時代と現在の小学生、夏休みの宿題に変化あり(後編)

夏休みの宿題、内容・量ともに変化

昨日は、日本最大級のママ向け情報サイト「ママスタ」が調査した「夏休みの宿題」に関するアンケートをチェック。ママの子ども時代と今の子どもたちの夏休みの宿題を比較して、内容や量など「変化した」とする回答が8割を超えた。

「宿題はないに等しい」などと、夏休みの宿題が激減している現状を伝える個別コメントも興味深かった。本日は、「内容の変化」についての個別コメントなどを見てみよう。

夏休みの宿題にタブレットが大活躍

「内容に変化があった」と答えた人は20.2%。下記のような個別コメントが寄せられた。

  • コピーしたプリント集ではなく、タブレット内の問題に答える形式になりました(大分県)
  • 料理を作ってタブレットで撮影する。昭和ならありえない(千葉県)
  • タブレットでリコーダーを演奏している動画を撮って送る(愛知県)
  • タブレットで絵日記(宮城県)

コロナ禍も後押しとなり、日本でもICT教育が進行し、小学生でも一人1台のタブレット端末の配布がほぼ完了している。そのため、夏休みの宿題もプリントベースではなく、タブレットをフル活用したものへと変化しているようだ。

しかし、「ドリルはすべてタブレットなので微妙。紙のドリルに戻してほしい(埼玉県)」という声もあったという。タブレット学習は子どもが一人で取り組める良さもあるが、プリントや冊子のものと比べ、保護者が我が子の習熟度をチェックしづらいからだろう。

ユニークな宿題も増加

ママたちの小学生時代にはなかったユニークな宿題も増えてきたようだ。

  • 運動会の組立体操の1人技練習(山梨県)
  • 読書感想文ではなく、読書感想画が出た。初めて見たときは「何これ?」と思った(大阪府)
  • 6年生の宿題で職業体験がでました。うちの子は保育園に行く予定(茨城県)
  • 先生に絵葉書を送る宿題(三重県)

夏休みの宿題変化の背景に共働き世帯の増加

調査結果に対し、ママスタライターのすずらんさんは下記のようにコメントする。

「『宿題の量や内容に変化があった』と答えたママたちが全国にいることがわかった今回のアンケート。この変化は全国的な傾向であるといえそうです。共働き世帯の増加により、わが子の宿題にかかりきりになれない、と感じる保護者が多いことも背景にあるのかもしれません。また教師側の負担軽減を目的に、作文や絵画などの宿題は任意としている小学校もあります。そういったさまざまな要因が絡み合って、宿題の量や内容に変化が生まれてきているのではないでしょうか。

こうして夏休みの宿題に追われることが減った分、夏休みの過ごし方もママやパパの子ども時代とは違ったものになってきているのかもしれません」

(取材・文/大友康子)