進路を否定されたことのある30代への調査結果
昨日は、高校生の職業に関する意識調査結果の中から、「就きたい職業」に対する周囲の否定の有無や否定に対する自身の反応をピックアップして紹介した。
では、高校時代に親などから就きたい職業について否定的なことを言われたことのある30代は、その後、どのような進路に進んだのだろうか? 本日は、そのあたりを見てみよう。
■30代への職業に関する調査
調査対象 | 日本全国の30代の男女1000名 |
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調査時期 | 2021年6月17日~6月21日 |
調査方法 | インターネットリサーチ(無作為) |
約半数「周囲の否定があっても、希望する進路に」
「高校時代、進路に否定的なことを言われた」ことがある人のうちの23.4%が「(高校生時代にやりたかったことや、なりたいこと)そのままの進路に進んだ」、26.5%が「(高校生時代にやりたかったことや、なりたいことと)ほぼ同じ進路に進んだ」と、自分の夢を諦めず仕事にしているという結果が見られた。
キャリア満足度は自分の「好き」や「得意」を仕事にしているかがポイント
30代が自分のキャリアに満足している理由1位は「自分の好きなことや得意なことを仕事にしたから(41.3%)」。
対照的に、自分のキャリアに後悔している理由は「自分の好きなことや得意なことではないから(41.1%)」が1位となった。
「安定した職業に就いてほしい」、「(就きたい職業に)就けないのではないか」――親として、ついつい言ってしまいたくなるセリフだが、控えなければと自省するアンケート結果であった。
(取材・文/大友康子)