昨日は、2023年5月18日にワンダーファイにて実施された、日仏の幼児教育に関する意見交換について前半部分を紹介した。
さっそく今日も続きを見ていこう。
グローバルで生き抜く為に必要なのは「考える力」
本意見交換会のテーマである「生成AI時代のグローバルスタンダード」については、日本とフランス両国ともに、グローバルで生き抜く為には「考える力」が不可欠であるという意見で一致した。
フランスには「目から知識を得るよりも、手を動かして考えること」を重視する教育理念があり、ワンダーファイの「学ぶ力」の方程式(意欲 × 思考力 × 知識・スキル)に対しても共感の声が上がった。
意欲がなければ教科書や参考書を読んでも十分な学びにはならず、そこに書かれている以上のことは身につかない。特に幼少期には、知識を習得するための勉強よりも、目の前の課題に楽しく没頭する体験こそが大切だ。
意見交換会を終えて
フランス代表団から寄せられたコメントの一部を紹介しよう。
- 近い将来、生成AIは教育分野にも影響を及ぼすでしょう。そうなった時、私たちに必要なことは子ども達の好奇心を刺激しやる気を促すこと。そしてその為には、ゲーム的な教材を活かすことがベストな方法だと感じました。【weezYou Services(在宅保育・学校支援業)/社長】
- 子どもたちの忍耐力を高め、知性や好奇心を伸ばすことの大切さが伝わってきました。これを学びとして自社にも持ち帰りたいです。【Kangourou Kids Paris(在宅保育事業)/社長】
今回の対談イベントについて、ワンダーファイに話を聞いたところ、次のように話してくれた。
「多くの保護者の方は、子どもに「楽しく学んでほしい」と願われていると思いますが、忙しい毎日の中で実現するのは簡単ではないと思います。
また、受験も学校教育も大きく変わっていく時代に、このままでいいのかと不安を感じている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
ワンダーファイが提供するサービスは、子どもたちが楽しみながら学べる設計であることが特徴であり、それによって意欲が引き出され、思考力が育まれます。
意欲や思考力の成長は、将来の知識習得においても非常に重要な要素となります。
今後も日々変化する教育環境に向き合いながら、本質的に子どもたちの「考える力」を育むには何が必要かという問いに真摯に向き合い、弊社サービスである「ワンダーボックス」や「シンクシンク」などを通じて楽しく学ぶ時間を提供できたらうれしく思います。」
教育においても、取り巻く環境が刻々と変化する現代社会。AIとの上手な付き合い方については、今後ますます関心が寄せられそうだ。
(取材・文/小野眞由子)