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イグ・ノーベル賞受賞者たちが楽しくレクチャー! 小中学生向けオンラインイベント(後編)

受賞者のトークだけでなく実験スペースで実演が見られる回も

<前編>からの続き。
人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績に対して贈られる、イグ・ノーベル賞。そんなユニークな賞にスポットを当てた「はまぎんキッズ・サイエンス トークイベントVol.8『ユーモアと科学のイグ・ノーベル賞』」が、日本時間4月24日(土)から不定期の土曜日に、計7回開催される。

初回の<第0回>ではイグ・ノーベル賞に詳しい先生が全体像を語ってくれて、<第1回>~<第6回>では日本人の受賞者が登壇。独創的な研究で成果を出している研究者の生の声を聞ける数少ないチャンスだ。

企画担当者のひとり、はまぎん こども宇宙科学館 事業課ディレクターの毛塚富美(けづか・ふみ)氏は、トークイベントの見どころについてこう話す。

「先生がスライドなどを使いながら自身の研究についてお話してくださいます。その場で簡単に見せられる実験などがあれば、実験スペースにて実演していただくことも考えています。 また、事前申し込み制で各回20名のZOOM配信参加者を募集していて、先生方に直接質問することができます。それ以外の方はYouTube配信による参加となり、リアルタイム視聴ならチャットから質問していただけます。先生方の研究内容や科学的な考え方だけでなく、先生方のお人柄や熱量なども伝えられるように私たちも工夫を凝らしていきたいと思っていますので、ぜひたくさんの方々に見ていただきたいです。そしてお子さまだけでなく大人の方も一緒にお楽しみいただきたいですね」。

子ども目線で子どもたちにどうしたら伝わるかを模索

今回のトークイベントに限らず、子どもたちの好奇心や探究心をくすぐるイベントや展示を数多く開催している、はまぎん こども宇宙科学館。どのような人々が企画しているのか、毛塚氏の専門や舞台裏も聞いてみた。

「私自身は大学では海洋生物学を学んでいて、日本の漁業や養殖業について学びました。それがそのまま今の仕事に結びついているわけではないのですが、科学の奥深さを学ぶことができなことなどは役に立っていると思います。科学館の企画を担当しているスタッフは理系出身の人が多いのですが、文系出身の人もいます。自分では当たり前のように捉えがちなことも、周囲の人の意見を聞くことで、わかりやすい形にして紹介できると思います。また、一口に理系といっても、宇宙から物理、生物など分野が多岐にわたりますよね。私自身、生物以外の分野はわからないことも多いです。そういう意味でも、スタッフ同士で話し合いながら、子ども目線で、子どもたちにどうしたら伝わるかを考えています」。

イグ・ノーベル賞に選ばれるような素晴らしい研究も、「なぜ?」という子ども目線からスタートしているのかもしれない。研究の発端や裏話なども聞けそうなオンライントークイベント、気軽に楽しみながら聞いてみよう。

(取材・文/中山恵子)

※トークイベントの日時等の概要は<前編>に記載