年明け早々、日本では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため緊急事態宣言が行われた。一斉休校はしていないものの、不要不急の外出を控えるため、放課後や休日を家で過ごす子どもは多い。そのような状況の中、株式会社多言語教育推進会は、今回の緊急事態宣言中に限り、同会が開発したマルチリンガル教育絵本アプリ「ことばの宝箱」の30日間無料キャンペーンを発表した。アプリをダウンロードから30日間は無料で利用でき、その後は購入しなければ自動課金はない。もちろん海外在住の人でも利用できる。
マルチリンガルの親が子どもをマルチリンガルに育てるために作った絵本アプリ
「ことばの宝箱」は、100冊以上の絵本が5か国語(日本語、英語、中国語、スペイン語、韓国語)で読み聞かせできるアプリ。多言語教育推進会の代表取締役である増田真由美(ますだ・まゆみ)氏が開発した。
増田氏は中国生まれの日本育ちで、カナダ、オーストラリア、アメリカ、イギリスへの留学を経て日中英のトリリンガルとなり、同時通訳や特許翻訳などの仕事を経験。現在は子育て中だが、日系ペルー人の夫がスペイン語を話すことから、家庭では4か国語を使っているという。そんな増田氏が、自身の妊娠を機に、「子どもをマルチリンガルに育てるための教材を作りたい」という思いで開発したのが同アプリだ。
収録されている絵本は、グリム童話やイソップ童話、日本昔話、中国故事、各国の作家によるオリジナル絵本など100冊以上で、5か国語で読み聞かせができる。音声はすべてネイティブによるナレーションだ。
使い方は、まず読みたい絵本を決め、5か国語のうち2か国語を選択する。次に、バイリンガル音読モード(第一言語と第二言語が同じ内容で1文ずつ読まれる音読モード)か、モノリンガル音読モード(好きな一言語の字幕と言語が読まれるモード)かを選択する。例えば、両親ともに日本語の家庭で英語を学ばせたい場合は、日本語と英語を選択する。最初はバイリンガル音読モードにすると、日本語の後に英語が読まれるので、子どもも嫌がることなる楽しんで聞いてくれる。慣れてきたらモノリンガル音読モードして、英語音声を聞かせながら、しばらくは親が日本語字幕を読んであげるようにする。
一話の所要時間が5分~10分程度なので子どもが飽きずに集中でき、絵本の内容と外国語を結びつけることで、言葉の意味を理解しやすくなるという。また、さまざまな国の物語に触れることで、外国の文化への興味や理解を促すことにもつながりそうだ。
「アプリの開始から1年弱ですが、海外70か国にユーザーがいます。“海外にいると日本の絵本が手に入りにくいので助かる”、“自分が子どもの頃に親しんでいた日本の昔話を我が子にも読み聞かせしている”などの感想が寄せられています」(増田氏)。<後編>では、同アプリの多言語教育についてより詳しく紹介する。
(取材・文/中山恵子)
<30日間無料キャンペーン詳細>
ダウンロード期間:2021年1月5日~緊急事態宣言解除まで(現時点では未定)
クーポンコード:5ff3e7814fdaa
下記に表記するURLより初回ダウンロード後、初期画面で必ずクーポンコードを入力すること(※クーポンコードの入力がない場合の無料期間は7日間)。
※無料期間終了後、継続利用する場合の料金は、月額550円。
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