インターネット広告・メディア運営事業の『株式会社インタースペース』(本社;東京都新宿区)が、『博報堂こそだて家族研究所』と協働で行った「ママリサ~いまどきママリサーチ~」の調査結果を、日本最大級のママ向け情報サイト「ママスタ」内で公表している。
「ママリサ~いまどきママリサーチ~」とは、現在日本で子育てをしている「ママの実態」を明らかにするために行っているアンケート調査で、さまざまなトピックに関する「ママの考え」や「ママの選択」などの調査を「ママスタ」内で実施している。今回は、新たに「新型コロナウイルスやインフルエンザなどの病気」に関する項目を加え、「withコロナ時代の安全対策」について回答を求めた。
<調査概要>調査手法:ママスタでのインターネット調査(全国) 対象者:ママスタユーザーで同居の子がいるママ(n=401名) 調査時期:2020年8月6日~8月17日
「マスクの着用」「手洗いうがい」は家族で徹底、子どもの約7割は「毎日の検温」を実施
これによると、家族の感染防止対策状況について聞く質問では、感染防止対策ができている順に「ママ自身」(89.7%)、「子ども」(80.0%)、「パートナー」(69.4%)となっており、ママとパパの間では約20ポイントもの差があることが分かっている。
実践している対策では「マスクの着用」「手洗いうがい」がママ・パパ・子ども全員で8割を超えるという結果に。ママ自身においては「手指の消毒」も8割を超えており、基本対策が徹底されていることがうかがえる。
子どもについては「十分な栄養・睡眠・運動を心がける」「毎日の検温」が、ママ・パパを抜いて約7割と高くなっており、子どもを感染から守るための保護者の努力が数字となって表れている。「検温」については多くの学校・園で、登校・登園のための体温提出が義務化されてちることが影響しているといえそうだ。
また、自由回答で「お子さんと一緒に、できるだけ健康に過ごすための工夫」について聞いたところ、「手洗いうがい」「衛生用品の活用」「体調管理の徹底」「三密を避けて行動」の他にも、「出かけられなくてもストレスに感じないように手造り味噌キットやうどん作りキットなどを購入して体験活動を積んだり、庭でBBQをするなど、家族で楽しい経験を積めることを増やしています」(未就学児・女児ママ)、「思いきり体を動かしたい時には、料金はかかるが、個人でも借りられる公共の施設(体育館など)を借りて家族だけで運動をする」(小学校高学年・男児ママ)、「一緒に料理を作るなど、普段はしなかったことに一緒にチャレンジしてみる」(中学生以上・女児ママ)など、家族時間をポジティブに楽しみながら、子どもの経験の場を拡げるような遊びの工夫・機会作りに尽力していることがうかがわれた。
家族内での「新型コロナウイルス」に関する話し合いについては、「家族(パートナーや両親)との話し合い」(94.5%)、「子どもとの話し合い」(88.8%)と多くの家庭で話題に出ているよう。中でも「新型コロナウイルスについて話している」という現在進行形の回答が、家族・子どもとも8割を超えており、日常的に家庭内で話題に上っていることが分かる。
また、夫婦間での新型コロナウイルスに対する話し合いの温度差について聞いたところ、「全く温度差はない」(50.8%)が最多で半数を超えたが、「やや温度差がある」、「かなり温度差がある」を合算すると、「パートナーよりもママの方が問題意識・危機意識が高い」(43.3%)も4割を超えた。コロナ対策の実践度から見ても、家族の中でも特にママたちが、新型コロナウイルスへの対策意識をより強く持っているようだ。
©博報堂こそだて家族研究所×ママスタ
(取材・文/松井さおり)