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“たった2単語”の子ども向け英会話アプリが登場(後編)

レベルは3段階、「達人」モードなら生の会話のような学習体験も

App Storeにて発売中のチャット式英会話アプリ「デイビッド・セインの2単語英会話 for KIDS」は、英語完全初心者の子ども(主に小学生)、インターナショナルスクールに通う予定の子ども、親の海外赴任に同行する予定のある子どもなどを主な対象としている。2つの単語を選ぶというクイズで繰り返し遊ぶだけで、発音やリスニング力、自然な英会話表現が身に付くように工夫されている。<前編はこちら>

「これまでの日本の英語教育では、小学生のうちはALT(外国語指導助手)の先生の話が面白いからか『英語が好き』と答える生徒が多いようですが、中学生になって文法重視になると英語嫌いになってしまう生徒が増え、受験英語だけを勉強した結果、翻訳はできるけれど会話はできない、という人が多いようです。こうした歪みを直したい、という思いから、実際に使われている会話を取り上げて、とにかくシンプルな構成にして、子どもたちが気軽に遊べるようにしています。レベルは[ふつう][むずかしい][達人]の3段階で、[達人]モードにすれば英文も日本語訳も隠れて音声だけになるので、より生の会話に近づけます」と、当アプリの発売元であるプラグインアーツ合同会社副代表の近藤貴盛(こんどう・たかもり)氏は話す。

英文のニュアンスや使うシーンも、子ども向けと保護者向けの解説文でフォロー

2単語のシンプルな会話がメインの構成とはいえ、どのような場面で使うのか、どのようなニュアンスなのか、セイン先生による解説も充実している。「子ども向け」は簡単に、「保護者向け」は子どもに質問されてもきちんと答えられるように解説されている。

例えば、<前編>で紹介した挨拶のシーンで出てくる「What’s up?」の場合は、以下のような解説文を読むことができる。

(キッズ向け解説例)「おっす!」って言われたら「おっす!」って返すみたいに、What’s up?と言われたらWhat’s up?と言い返してもOKなんだ。

(保護者や先生向け解説例)What’s up?には本来「調子はどう?」とか「なにかあった?」という質問の性質があるのですが、「おっす!/やっほー!」といったニュアンスのカジュアルなあいさつとしてもよく使われています。What’s up?と言われたら、同じようにWhat’s up?と返すのが一般的です。

子どもだけでも、親子一緒でも、遊びながら自然な英語を学べるアプリ。英語に親しむ第一歩としても、英語学習の息抜きとしても、活用できそうだ。

写真提供/プラグインアーツ合同会社
(取材・文/中山恵子)