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月額固定で受け放題!習い事もサブスクリプションの時代に

勉強系から、バレエや絵画、書道のチャンネルまで!

子どもの可能性を広げるために「いくつも習い事をさせている」「できることならいくつもさせたい」と思っている家庭は多いことだろう。しかし、そこに立ちはだかるのが経済的な問題だ。複数の習い事に通わせたり、兄弟にも通わせるとなると月に数万円の教育費がかかることになる。子どもが小さいうちは送迎が必要になるため、保護者の負担も大きい。そんな悩ましい問題を解消してくれる新たな教育サービスが、いま注目を集めている。

スタコレ(Study Collect)」は、自宅にいながらさまざまな習い事のレッスンが回数無制限で受けられるサブスクリプション(月額固定制)の教育サービス。Web会議システム「Zoom」を通じて、全8チャンネルのレッスンをリアルタイムで受けられる。レッスンは時間割制で、各チャンネルからテーマに合わせて各自で選択する仕組み。その内容は多岐に渡っていて、国語、算数、英語などの塾系レッスンから、そろばん、書道、ダンス、バレエ、絵画など実にさまざまだ。レッスンは対象年齢別(3~12歳)に展開されているが、「もっと先取りをして勉強したい」「苦手な分野を復習したい」というどちらの要望にも応えられるよう、対象年齢外のレッスンも受けることができる。レッスン風景

国内外から募った優秀な講師たちがさまざまな講座を展開

このサービスを展開するのは、東京都板橋区に本校舎を構える習い事スクール「PabyCollege」。1カ所でさまざまな習い事を受講できる総合教育が売りのスクールで、そのノウハウをオンラインレッスンにも活用している。

スタコレのサービスを開始したのは2020年4月。コロナウイルスの流行がきっかけだった。「今回のコロナ禍で、学校はもちろんPabyCollegeも4校あるすべての校舎が休校に。休業要請から2日でリモート中心でオンラインレッスンの準備を整え、勉強はもちろんのこと、ダンスや運動、バレエ、ピアノ、英会話、絵画、そろばん、書道のレッスンを受けられる環境を急いで準備しました」と代表の川野大地(かわの・だいち)さんは話す。

当初は、PabyCollegeの生徒を中心に無料でサービスを提供していたが、評判はあっという間に全国に広まった。「反響があまりにも大きかったので、全国一斉休校後に新たな講師を採用し、有料のサブスクリプションサービスとして、本格的に始動しました」(川野さん)。教育免許保持者やプロで活躍する熟練者を国内外から募り、講師として新たに迎え入れた。採用率は10%と狭き門。専門性やキャリアだけでなく、「子どもに見せたい大人の背中を持っているか」「教育者として、成長のために常に学んでいるか」「専門分野だけでなく、子どもの人間性を伸ばすために、具体的な方法をレッスンに組み込めるか」といったことも採用基準に設けている。PabyCollegeの習い事

興味の幅が広がるLIVE型の双方向レッスン

1レッスンで最大約100名まで受講できるが、オンラインによる双方向の授業なので、その場で質問をすることも可能だ。「“教える”というよりも、“目を配る”、“考えさせる”、“子どもたちと一緒にレッスンを進める”といった感じですね」と川野さん。常に子どもたちの名前を呼んだり、講師オリジナルのツールで気持ちを引きつけたりと、レッスン中の離脱を防ぐ工夫にも余念がない。勉強系のレッスンでは、学校では深く学ばない「作文」や「ロジカル思考」「線分図」「仮説思考」「推論」を中心に、毎日反復できるカリキュラムや教材を準備。“常に考える体質”づくりを目指している。

サブスクリプションの料金体系は、勉強、ダンス・バレエ、英会話、そろばん・書道、自習室の5チャンネルが受け放題のベーシックプラン(6,000円/月・税別)と、全チャンネル受け放題のプレミアムプラン(12,000円/月・税別)の2プランを用意。現在は受け放題のレッスンに中学生向けの講座は準備されていないが、マンツーマンレッスンは常時受け付けている。

教室まで通わずに、興味のある講座を好きなだけ受講できるこのサービス。追加料金なしで兄弟で同時受講できる点も嬉しい限りだ。いろいろな分野をクロスして学ぶことができるので、互いの分野で一層の成長を期待できるかも。放課後の空いた時間や夜の家庭学習の時間に利用してみても損はないだろう。時差の問題さえクリアできれば、海外からでも受講できる。

(取材・文/松井さおり)

 

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