子どもの想いが世界を動かす「第1回 あうら子どもAI映画祭2026」
| 最終更新日:2026.09.11
教育トレンド&ニュース今秋、未来を創る子どもたちのための国際AIクリエイティブコンペティションとして、Aura株式会社・あうら創造教育研究所が「第1回 あうら子どもAI映画祭2026」を立ち上げたのをご存じですか?
現在、募集要項が公開中で、エントリーは2026年10月25日(日)までです。
4~12歳を対象とした国際映画祭
「第1回 あうら子どもAI映画祭2026」は、4歳から12歳までの子どもたちを対象とし、子どもがAIを使わず自由な発想で創作した作品を、大人がAIで映像化し、世界へ発表するといった国際映画祭です。
※詳細は、募集要項をご確認ください。
映画祭の開催に至ったきっかけとは?
今回、第1回開催ということで、 Aura株式会社 代表取締役・磯田麗さんに、開催に至ったきっかけや経緯を聞いてみました。
「Auraではこれまで、『AIを使わないAI教育』を軸に、自分で問いを立て、考え、描き、試行錯誤する力を育てる事業を展開してきました。今回の映画祭は、その延長線上にあります。
私たちの根底にあるのは、『子どもたちの夢は、人類の未来である』という思いです。
戦争や紛争、災害、貧困など、大人たちが抱える問題がある中でも、子どもたちが夢を見て、未来を想像する力まで失ってはいけない。夢や想像力は、困難な状況の中でも明日を生きる力になると考えています。 だからこそ、子どもたちが自由に描いた『こんな未来だったらいいな』という夢や想像を、AIという技術を使って、より具体的でワクワクする世界として可視化してあげたい。そして、ロンドンとの教育・文化交流も生かし、子どもたちの夢や想像力を国境を越えてつなぎ、その小さな夢の積み重ねが、より良い未来や世界平和につながることを願い、この映画祭を立ち上げました。」
AIはあくまで道具の一つ
この映画祭では、子どもがAIをどのように活用するのがよいと考えているのでしょうか?
子どもとAIとの理想的な距離や付き合い方などについても、磯田さんに聞いてみました。
「この映画祭では、子どもたちはAIを直接使わず、ファッションデザインやシナリオ展開など6つの部門から、すべて手描き・アナログで作品を提出します。選ばれた作品をプロのクリエイターがAIで映像化し、表現を広げていきます。
AIを遠ざけるのでも、無防備に渡すのでもない。
AIはあくまで道具の一つであり、中心にあるのは人間が自ら考え、想像し、創造すること。その順序と距離感を、子どものうちから身につけてほしいと考えています。」
AI時代だからこそ、主役は人間
最後に、世界各地で暮らす本誌読者に、磯田さんは次のようにコメントを寄せてくれました。
「AI時代に突入したからこそ、主役は人間であり、主導するのも人間であることを忘れてはいけないと思います。
特に子ども時代には、自分の頭で考え、手を動かし、悩み、試行錯誤する『アナログな思考経験』が欠かせません。早い段階からAIに思考を委ねすぎれば、AIがなければ考えられない状態にもなりかねません。一方で、AIを遠ざけすぎても、これからの社会に適応する力は育ちません。
まず人間として考える力を育て、その上でAIを道具として使いこなす。その順序と距離感を守ることが大切です。そして、子どもがそのバランスを一人で判断することは難しいからこそ、保護者のサポートが不可欠です。
子どもの成長段階を見ながら、AIとの適切な距離をつくり、守ってあげられるのは、まず身近にいる保護者だと思います。子どもたちがAIに使われるのではなく、自分の意思で未来を切り拓けるよう、私たち大人が環境を整えていく必要があると考えています。」
(取材・文/小野眞由子)







