高年収20代の実感「今の年収は受験勉強のおかげ」

受験勉強は、単なる合格へのステップではない

大学受験での勉強は、志望大学に入学するための単なるステップと思いがちです。つまり、「受験勉強を頑張って上位の大学に入学することで、キャリアの選択肢が広がり、高年収につながる」わけで、「受験勉強の経験そのものが高収入につながるわけではない」というのが多くの人の意見でしょう。

しかし、学習塾「武田塾」を全国に展開している株式会社A.ver(以下、「武田塾」)が、大学受験経験があり、現在の年収が1000万円以上のいわゆる高年収の20代社会人を対象に意識調査を行ったところ、8割以上が「受験勉強をしたこと自体が今の年収に影響した」と回答したといいます。

調査結果を詳しく見てみましょう。

【「年収1000万円超の20代社会人の受験経験に関する調査」概要】
調査元:学習塾「武田塾」を全国に展開している株式会社A.ver(東京都文京区)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年3月18~23日有効回答:年収1000万円以上かつ大学受験経験のある20代社会人107名
有効回答:年収1000万円以上かつ大学受験経験のある20代社会人107名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

受験勉強に真摯に取り組んだ力が高年収に結びついた

年収1000万円超の20代社会人に「受験勉強の経験が現在の年収に影響していると思うか」を尋ねたところ、「非常にそう思う」が43%、「ややそう思う」が39.3%となり、8割以上が多かれ少なかれ「受験勉強が現在の年収に影響している」と考えていることが分かりました。

その理由を問うと、「長期目標に向けて計画を立て、コツコツ実行する経験が仕事に活きているから」が59.1%でトップ、次いで「受験で身につけた勉強法を、資格取得やスキルアップにそのまま使えているから」が48.9%、「受験を通じて『努力が結果に出る』という成功体験を積めたから」が39.8%という回答となりました。

「偏差値の高い大学に進学でき、就職・キャリアの選択肢が広がったから」という、上位大学に入るステップとして受験勉強を捉える回答も、31.8%で4位には入っています。しかし、トップ3は上記の通りです。高年収になりえた若者は、しっかりと目標を立ててコツコツと受験勉強をしていたことが分かりますし、自分なりの勉強法を身にけ、努力を結果に結び付けていたことがよく分かります。

仕事で壁にぶつかった時も受験時代の経験を思い出す

「仕事で壁にぶつかった時、受験時代の経験を思い出すことはあるか」と問うと、「かなりある」が34.6%、「ややある」が41.1%という回答となり、合計8割弱に上りました。ときに苦しい受験勉強を粘り強く続けことや、勉強で壁にぶつかった時にどう対処したのかなどを思い出し、現在の仕事の壁に立ち向かっているようです。

受験勉強をちゃんとやらなかった人との違いは?

同世代で「受験をちゃんとやらなかった人と、仕事への取り組み方に違いを感じることがあるか」を問うと、「かなりある」が33.6%、「ややある」が44.9%と、やはり8割弱が違いを感じるという回答となりました。

違いを感じる場面は、「締め切りや目標に向けた計画の立て方」が51.2%でトップ、次いで「困難な課題に直面したときの粘り強さ」が48.8%、「プレッシャーのある場面での集中力」が34.5%。高年収の若者が受験勉強に真摯に取り組み、そこで身につけた力をひしひしと実感していることがよく分かる回答です。

受験勉強は「キャリア形成における重要な資産」

調査結果を統括した武田塾は「高年収の20代社会人にとって受験勉強は単なる通過点ではなく、計画力や粘り強さといった行動習慣の土台となっていることが示されました。受験を通じて培われた『やり抜く力』や『目標に向けて計画的に取り組む姿勢』が、キャリア形成における重要な資産として機能していると考えられるでしょう」と述べます。

就職に直結する大学受験だけでなく、中学・高校受験に取り組んでいるお子さんに対しても、ひとつの話題として、この調査結果を見せてあげるのもいいかもしれません。

(取材・文/大友康子)