日本では入学・進級から約2カ月。新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大防止のため休校を余儀なくされた地域も多かったが、登校日などに依然として学校から多くのプリントが配られたようだ。
アドビ システムズ株式会社(東京都品川区)は昨秋、保育園・幼稚園、小学校に通う幼児・児童の保護者500名を対象に「子どもが受け取るプリントの管理に関する実態調査」を実施。子どもが学校で受け取るプリントに関しては、9割以上の母親が自分一人で管理している実態が明らかになった。
また、重要なプリントを誤って捨ててしまったり、失くしてしまった経験を問うと、「全くない」という回答は全体の23.6%に留まり、「紛失したことがある」という回答が76.4%にものぼった。
プリントには子どもの持ち物や行事の日程など、日々の生活に関わる内容も多いので、本来は夫婦間で情報を共有しておくほうがいいだろう。アンケートでも7割以上の保護者が家族間で情報を共有すべきだと思っていることがわかった。
そこで有効なのがデジタル管理だ。デジタル化して管理したことがあると回答した146名に、具体的にどのようなデジタル管理ツールを使っているか複数回答方式で聞いたところ、スマホのカメラアプリと答えた人が57.7%と最も多く、「Adobe Scan(アドビ スキャン)」などのスキャンアプリを挙げた人もそれぞれ20数%いた。
学校のプリント整理には、その「スキャンアプリ」がおすすめだ。例えば、Adobe Scanは、スマートフォンのカメラをスキャンしたい対象物に掲げるだけで自動的に書類を認識し、余白や影などの不要な要素が自動的に除去され、読みやすいきれいなPDFファイルとして保存できる。スキャンしたデータに「プール」などといったファイル名を付けておけば、検索機能で必要な情報を素早く探せる。
スキャンしたデータを、モバイルアプリ「Adobe Acrobat Reader(アドビ アクロバット リーダー」で読み込めば、テキストの追加や画像の加工、修正も簡単にできるため、「〇月×日までにプールバッグを買う!」などとメモも書き添えられる。スキャンした情報はメール やSNSで夫婦間でやり取りしたり、各種クラウドストレージを使って共有できる。
プリントの整理を億劫に 感じたり、夫にも学校からの連絡事項に気を配ってほしいと思っているママは、ぜひスキャンアプリを使ってみるといいだろう。
(取材╱文:大友康子)