【特集】帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶應Vol.9 ~早稲田大学 OB・OG編~ 

全12回でお送りする「帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶応」。
前回の第8回では、「早稲田大学 現役生編」と称して、現在早稲田大学に通うTさんに、帰国生入試に備えての勉強や大学へ通って受けた印象などを伺いました。

【特集】帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶応
第8回: 【特集】帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶應Vol.8 ~早稲田大学 現役生編~ 

第9回の今回は、早稲田大学を卒業し現在は都内の設計事務所に勤めるMさんに、早稲田大学を選んだ理由や建築学科で学んだことを伺いました。

早稲田大学

主なキャンパス早稲田キャンパス(東京都新宿区)
戸山キャンパス(東京都新宿区)
西早稲田キャンパス(東京都新宿区)
所沢キャンパス(埼玉県所沢市)
学部総学生数(2024年)38,987人
男女比率概算男性約61%、女性約39%
志願者数(2025年)*195,938人
学部数(2025年)13学部
(政治経済学部、法学部、文化構想学部、文学部、 教育学部、商学部、基幹理工学部、創造理工学部、 先進理工学部、社会科学部、人間科学部、 スポーツ科学部、国際教養学部)

学力という尺度では計り切れない優秀な人に多く出会えた

現在、都内の設計事務所に勤めるMさんは、早稲田大学の創造理工学部建築学科の卒業生。建築に興味を持ち始めたのは、海城高校時代に数学、理科、美術が特に好きで、建築はそれらを包括したものだと感じたからだという。

「早稲田大学を選んだのは建築系の大学でも知名度が高く、初年度から建築の勉強ができると知ったためです。私の受けた一般入試の内容は、数学、理科(物理・化学)、英語、デッサン。もともと苦手だった英語は難しく、開き直って長文読解は勘で回答し、その他の自信があった問題や教科で点を稼ぐ作戦に。結果的には合格できましたが、だいぶ博打を打ったなと思っています(笑)」(Mさん)。

入学してからは、多方面で優秀な学友たちに刺激を受けた。

「建築学科は理系学部と美術学部の中間のような学域で、価値観や評価基準もバラバラ。それゆえ、学力という尺度だけでは計りきれない優秀な人に多く出会うことができました。独自の美意識や価値観を持つ人もまた多く、答えのない制作活動をするなかで、そうした自分の軸を持つことがいかに大切か、よくわかりました」(Mさん)。

授業では『設計演習BC』が特に好きだったという。

「毎週、抽象的なお題を出され、それに対して平面や立体作品を作成して回答するという授業で、設計の筋トレのようなものでした。週一度の提出はハードでしたが、発想力やセンスや制作力といった意匠系の基本スキルを磨くことができました。 大変でも非常に楽しい、早稲田建築らしい授業だと思います。 また、『デザインは自由でありながらも、論理的に説明できなければならない』ということも大学時代に学びました。 現在している建築設計の仕事でも、単純に感覚的な良し悪しでデザインを決めるのではなく、合理性や論理を重視することが多く、その学びが活かされていると感じます」(Mさん)。

早稲田大学の建築学科の卒業生は勤めている会社にも多くいる。

「先輩たちの存在は心強いです。 これからも大学で得た価値観やスキルを忘れず、よい仕事をしていきたいです」(Mさん)。

大物になりそうな!?現役生仲間

研究に常に全力投球! 中東分野の博士のAさん

「博士課程の学生で、大阪万博では中東国のパビリオン館長を務めたAさん。大学時代から活動的で、国内外問わずあらゆる立場の人と交流していました。Aさん主催の研究プロジェクトに参加した際は、事前準備が大変で、大学に約2週間泊まり込むことに。しかし企画や活動内容は一生忘れられないほど素晴らしかった!」(Mさん)。

お話を伺った方

K・Mさん(2025年卒業)
アメリカの日本人学校に小1から小3まで、中国の日本人学校に小3から小6まで通った。帰国後は海城中学高等学校を経て、早稲田大学創造理工学部建築学科を卒業。在学中は、小林恵吾研究室に属し、国内の様々なデザインコンペで入賞。現在は都内の建築設計事務所に勤務している。

※1・・・文部科学省「令和7年度国公立大学入学者選抜確定志願状況」(2025年度) ※3・・・大学通信「大学ごとの主な就職先」(2024年。大学により一部の学部・研究科を含まない場合がある。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。)