板橋から世界に発信!
「本がもっと好きになる」児童書売場の誕生
絵本のまち板橋
東京都板橋区は、美術館を起点とするイタリア・ボローニャ市とのつながり、多数の海外絵本を有する中央図書館(いたばしボローニャ絵本館)、印刷・製本産業が多く立地する特徴から「絵本」と区との関係性に着目し、これを区の独自性と位置づけ、「絵本のまち板橋」を区のブランドとして展開、推進しています。

産学連携プロジェクトにより実現
今年11月1日、そんな絵本のまち板橋に、「本がもっと好きになる」子どものための児童書売場が誕生しました。
同区内のイオン板橋ショッピングセンター4階にある「未来屋書店 板橋店」のリニューアルオープンに合わせ、板橋区とイオングループの株式会社未来屋書店、学校法人女子美術大学の三者による産学官連携プロジェクトとして、「絵本のまち板橋」ならではの児童書売場「みらいやの森」が新設されたのです。
未来屋書店板橋店の長谷川晋さんは、「児童書売場『みらいやの森』の芝生の上に座って絵本をゆっくり読めるスペースができたことで、未就学児のお子さまと保護者の方やベビーカーでご来店いただく方が増えました。また、アニメやゲームのキャラクター雑貨を集めた『コミLab.(コミラボ)』売場には本をお求めにならないお客さまも大勢いらっしゃっています」と話します。

毎週土曜にオンライン読み聞かせも実施
新たに生まれた児童書売場「みらいやの森」では、絵本・児童読み物・学習書を中心に、子どもたちへ“学び”と“読書の楽しさ”を伝える空間を提供しています。
子どもとゆっくり本選びができるほか、店舗内の大型モニターでは「絵本の読み聞かせライブ」を実施しています。スマートフォンからもLIVEで視聴できるため、店舗でも自宅でも、良質な読み聞かせ体験が楽しめます。
現在、この「絵本の読み聞かせライブ」は毎週土曜日に開催し、現場では大きい画面のモニターでの読み聞かせは大変見やすいと好評で、オンラインで参加できる気軽さも好評だといいます。
地域の独自性を織り込んだ内装デザイン
今回のリニューアルでは、未来屋書店と女子美術大学による共同研究により、店舗内装を共同開発したそうで、板橋区の鳥・ハクセキレイが板橋区の街を巡り、最後は象徴的なランドマークである区立中央図書館内にある「いたばしボローニャ絵本館」に至るデザインを企画・制作しています。
未来屋書店・女子美術大学・板橋区役所の三者で意見交換を重ね、地域の物語を空間に織り込むことで、区民にとって居心地の良い、親しみやすい書店が創造されました。



現地に行けなくてもオンラインで参加できる!
最後に、世界で学ぶ『グローバル子女教育便利帳』の読者の皆さんに、板橋区政策企画課の石川さんと未来屋書店板橋店の長谷川晋さんがメッセージを届けてくれました。
●板橋区政策企画課の石川さん
私たち板橋区は、区のブランドとして「絵本のまち板橋」を推進しており、読書を通じた子どもの「知的好奇心」と「多様な価値観」の育成に力を入れています。
この度、区内の未来屋書店では、女子美術大学との産学官連携で、「絵本のまち板橋」らしい取組として、区のランドマークとなる建物や区の鳥などをイラストで空間に織り込んだ児童書売場が誕生するなど、子どもたちが本と出会う魅力的な環境づくりを進めています。
皆様の貴重なご経験を歓迎し、お子様のグローバルな視点を活かしたご活躍を心から応援しています。
●未来屋書店板橋店の長谷川晋さん
未来屋書店の「絵本の読み聞かせライブ」は、YouTubeでも視聴いただけるのでお試しいただけると嬉しいです。 絵本の読み聞かせや読書体験を通して、お子さまに明るい未来と笑顔が生まれる一助になれば幸いです。
・店舗概要
【施設名称】 未来屋書店 板橋店
【住所】 東京都板橋区徳丸2-6-1イオン板橋ショッピングセンター4F
【電話番号】 080-4800-6208
【営業時間】 9:00~22:00
・デザインについて
デザインテーマ監修:三浦太郎(女子美術大学特別招聘教授/絵本作家)
デザインディレクション:杉山優子(女子美術大学非常勤講師/デザイナー)
デザイン制作:石井亜衣(女子美術大学ヒーリング表現領域3年)、武井彩波(女子美術大学ヒーリング表現領域3年)
(取材・文/小野眞由子)







