C~E判定から逆転合格した大学受験生の勉強法とは?

下位判定から第一志望に合格した大学生の実態を調査

日本では新学期が始まってまだ3カ月、高校3年生の受験勉強も序盤で、模試でC~E判定だったとしても、まだまだ逆転合格が可能です。しかし、なかには周囲に「どうせ無理」などと心無い言葉を発する人がいるかもしれません。

学習塾「武田塾」(株式会社A.ver運営)は、大学受験で第一志望合格を目指すにあたって「どうせ無理」などと言われた経験があるが、C〜E判定から第一志望に合格した大学生・大学院生107名を対象に、下位判定から第一志望に合格した大学生の実態調査を実施。

逆転合格した人は心無い言葉を跳ねのけ、どのようにして合格を勝ちとっていったのでしょうか? 調査結果を見てみましょう。

  

【「下位判定から第一志望に合格した大学生の実態調査」調査概要】

調査方法:インターネット調査

調査期間:2025年3月4〜12日

有効回答:大学受験で第一志望合格を目指すにあたって「どうせ無理」と言われた経験(「合格は難しい」「合格は厳しい」「もっと安全な志望校を選んだほうがいい」など、同様の意味合いの言葉を言われた経験)があるが、C〜E判定から第一志望に合格した大学生・大学院生107名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を実施。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合があります。

出典:武田塾公式SNS運用担当(株式会社Suneight)発表プレスリリース/【大学受験、「どうせ無理」と周囲から言われながらも合格した人の“秘策”とは】C〜E判定から逆転合格に成功した受験生の勉強法、「過去問を徹底的に解いた」「毎日の勉強時間を決めて実行した」が同率1位/PRTIMES/2025年4月2日発表/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000074794.html

「どうせ無理」と言った相手は「親」や「先生」が上位

誰に、第一志望合格は「どうせ無理」と言われたか尋ねたところ、「親」が46.7%、「先生」が39.3%、「塾・予備校の講師」が17.8%という回答となりました。

「どうせ無理」と言われた理由は「模試判定が悪かったから」

「どうせ無理」と言われた具体的な理由を問うと(複数回答)、「過去の模試判定が悪かったから」が59.8%、「家族が学力的に無理だと思っていたから」が24.3%、「苦手科目が大きく足を引っ張っていたから」が19.6%という回答となりました。

「どうせ無理」と言われ、「悔しかった」「落ち込んだ」

「どうせ無理」と言われたとき、どんな気持ちになったかを問うと、「悔しかった」29.0%が最多、「落ち込んだ」22.4%が続きました。

「気にしなかった」21.5%人たちはしっかりしていますし、なにくそと逆に「モチベーションが上がった」16.8%という人は大したものですが、6割の人はマイナスの感情を持ちました。それでも、第一志望に合格したのですから立派です。

合格のために効果があった勉強法は?

それでは、どんな風に勉強して合格にこぎつけたのでしょうか。「合格のために特に効果があった勉強法」を質問したところ(複数回答)、「過去問を徹底的に解いた」が29.9%、「毎日の勉強時間を決めて実行した」が29.9%、「参考書を1冊完璧にするまで繰り返した」が29.0%という回答となりました。

早起き、スマホ電源オフなど、参考になる勉強法

前問で「効果があった勉強法はない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「回答した以外に、合格のために特に効果があった勉強法があれば教えてください(自由回答)」と質問したところ、「予定や目標を、月毎に設定して実行に移した」や「解法の筋道・理屈を理解していることを確認しながら進めること」など、多数の生の声が寄せられました。以下がその一部抜粋です。

<自由回答・一部抜粋>

・朝早起きして朝食を取る前にやることをやる。こうすることで、嫌でも勉強がはかどる。

・スマホの電源を切ってスマホと物理的に距離をとる。

・寝る前にその日学んだ内容を思い出す。

・予定や目標を、月毎に設定して実行に移した。

・解法の筋道・理屈を理解していることを確認しながら進めること。

・ノートにその日やった勉強を書き、その1週間後、1ヶ月後にそれぞれ復習した。

・生物は絵を描いて説明できるようになるまで詰める。

精神的にきついときは「合格後の未来を想像した」

「受験勉強中、精神的に一番きつかったのはどんなときか」を問うと、、「模試で判定が上がらなかったとき」が23.4%、「成績が伸びている実感がなかったとき」が15.0%、「勉強を続けるモチベーションが下がったとき」が13.1%という回答となりました。

精神的にきついときは「合格後の未来を想像」

前問で「きついと感じたときはない」「わからない/答えられない」以外を回答した方(n=93)に、「精神的にきついとき、どのように乗り越えたか」を問うと(複数回答)、「合格後の未来を想像した」が34.4%、「好きなことをして気分転換した」が31.2%、「一度勉強から離れてリフレッシュした」が24.7%という回答となりました。

合格して得たものは「努力の大切さ」や「継続することの大切さ」

「逆転合格の経験を通して得たもの」を問うと(複数回答)」、「努力の大切さ」が41.1%、「継続することの大切さ」が39.3%、「自分を信じる力」が36.4%という回答となりました。

自らの力を信じて粘り強い努力を重ねることが重要

調査結果について武田塾は次のように総括します。

「今回の調査では、周囲の大人から『合格はどうせ無理』と言われながらも、強い意志と効果的な学習方法によって逆転合格を成し遂げた受験生のストーリーが明らかになりました。

模試の判定や過去の成績だけで生徒の可能性を決めつけてしまう風潮がある一方、本人の『悔しさ』や『自分を信じる力』が逆境を乗り越える大きな原動力になっています。受験というプレッシャーの中でも、自らの力を信じて粘り強い努力を重ねることで、周囲の予想を覆すような成長が可能であることを、これらの逆転合格体験は示しています」

(取材・文/大友康子)