8割以上の親が子どもの教育にAIは必要と実感?(前編)

日本最大級の学校業務支援システム「マチコミ」や子ども見守りGPSサービス「みもり」を展開するドリームエリア株式会社は、AIの進化による子どもたちの勉強や職業の変化について調査するため「マチコミ」を利用する全国の保護者を対象にアンケート調査を行ない、調査結果を公開した。早速、その調査結果を見てみよう。

調査概要

調査テーマ AIの発達で、子どもたちの勉強や職業はどう変わるのか?
調査期間 2025年2月14日~2025年2月17日
調査対象 「マチコミ」利用者(未就学児から大学生までのお子さまがいる保護者)
有効回答者数 2,060名
調査期間 ドリームエリア株式会社
調査方法 インターネット調査

8割以上の保護者がAIの必要性を実感!

【Q1】あなたは、日常でAIを利用していますか?

ChatGPTをはじめとしたAIの利用について、「すでに活用している」と回答した方は 20%となり、「興味はあるがまだ使っていない(60%)」と回答した方を合わせると、80%以上の保護者が、AIに対する必要性を感じていることが分かった。一方、「使っていないし、必要だと思わない」と回答した方は 19%程度に留まり、AIの活用意向は今後さらに広がることが予想される。

すでに13%の家庭は子どもの学習にAIが浸透

【Q2】お子さんは、AIを使った学習(ChatGPT・AIドリルなど)をしていますか?

AIを使った学習について、「すでに活用している」と「興味がある」を合わせると、67%の保護者がAI学習に価値を感じていることが明らかになった。多くの家庭でAIを取り入れた学習が現実的な選択肢になりつつあることが伺える。

AIの進化により、暗記の重要性は低くなる!?

【Q3】AIが進化することで、暗記を中心とした勉強の重要性は低くなると思いますか?

AIの進化による暗記教育の重要性の低下については、「どちらとも言えない(分野や学習方法による)」と回答した方が31%と最多となり、次いで「ややそう思う(一部の暗記は不要になるが、基礎知識は依然として重要)」(28%)という意見が多く見られた。
一方、「そう思う(暗記の必要性は大きく減る)」と考える方は 13%程度にとどまり、AIを活用しながらも基礎知識の重要性は依然として認識されていることが分かった。

64%の親がAI時代の教育改革を求める

【Q4】AIの進化により、学校の教育は変わるべきだと思いますか?

「今まで通りの教育が必要」(33%)という意見が最多となったが、「暗記中心の教育を減らし、思考力・創造力を重視すべき」(18%)、「人間にしかできない分野を強化すべき」(24%)、「AIを活用した学習を導入すべき」(22%)など、AIの進化に伴い教育の変革を求める声が全体の 64%に達した。

この結果から、教育現場において変革を求める声が非常に高いことが分かった。従来の暗記中心の教育から、AIを活用した個別最適化学習の導入や、創造力・思考力を重視する教育が求められているようだ。特に、単純な知識習得よりも、「AIを活用しながら人間にしかできない力を育む」という視点が求められており、今後の教育方針の大きな指針となる可能性もあるだろう。

明日も引き続き、この調査結果の続きを見ていこう。

(取材・文/小野眞由子)