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大学の部活動をスポンサー企業が支援!(前編)

大学部活と企業を結ぶマッチングサイト登場

中学・高校までは部活動に熱心に取り組んできたというお子さんたちも、大学ではサークル程度でいいと思ってしまうケースも多いという。もしも部活動を敬遠する理由が、道具代や遠征費などを負担に感じたり、練習・試合で忙しく就活が心配だったりするのであれば、その心配はもう不要かもしれない。

全国の大学における部活の魅力を紹介している国内最大級のサイト「部活メディア」を運営する株式会社部活メディア(東京都千代田区)は、2024年3月に「大学部活」と「スポンサー企業」を繋げるマッチングサイト「BUKASUPO(ブカスポ)」をリリース。2025年1月現在までに22件のマッチング実績を上げている。

マッチングの目的は大学部活の資金不足の解消

リリースの目的は大学部活が抱える「資金不足」の課題を解決するため。同社が連携する大学部活約1000部を調査したところ、90%の部活動が資金不足で、大学やOB・OGからの支援金だけでは運営できず、学生個人の負担額も多く、アルバイトを多くしなければならないという声も上がったという。

株式会社部活メディアは、「このサービスを通じて、持続的な部活運営ができる未来をより多くの企業様とともにつくりたい」とする。

部活・企業、双方にメリット

スポンサー特典は「ユニフォームや練習着等に企業ロゴ掲載」「単独企業説明会の開催」「監督や部活との長期的な関係構築」「試合応援、部活訪問」「部活SNSにて発信」など。企業認知度が向上し、社会貢献にもなり、企業としての好感度もアップ。規律正しく厳しい練習を続けてきた体育会学生をリクルーティングできる、というメリットもあるという。

学生にとっても資金面が助かるだけでなく、就活の一助にもなるだろう。

さて、どんなマッチングが成立しているのだろうか? 明日はそのあたりを見てみよう。

(取材・文/大友康子)