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自国の教育システムの評価、日本は30カ国中24位

日本における世代ごとの教育カリキュラムへの意識調査

世界最大規模の世論調査会社イプソス株式会社(日本オフィス所在地:東京都港区)は、日本を含む世界30カ国2万3754人を対象に現在の“教育”に関する意識調査「教育モニター2024」を実施。一部グローバル比較をしつつ、日本の調査結果をZ世代(1996~2012年生まれ)、ミレニアル世代(1980~1995年)、X世代(1966~1979年)、ベビーブーマー世代(1945~1965年)に分けて集計し、発表した。

果たして、各世代は今の日本の教育システムをどのように考えているのか? 世代による違いはあるのか? 今日と明日とで、詳しく見ていこう。

【 調査概要 】

調査方法 イプソス グローバルアドバイザー調査プラットフォーム、IndiaBus プラットフォームを使用したオンライン調査
調査対象 世界30カ国2万3754人(日本人2000人)
インドの18歳以上、カナダ・アイルランド共和国・マレーシア・南アフリカ・トルコ・米国の18~74歳、タイの20~74歳、インドネシア・シンガポールの21~74 歳、その他の国の16~74歳
実施日 2024年6月21日(金)~7月5日(金)

教育システムを評価する日本人は5人に1人

まず、世代を分けずに全体でみると、日本の教育システムを「良い」と回答した日本人は19%。グローバル比較では30カ国中24位という、あまり芳しいとは言えない結果だった。

Z世代が最も日本の教育システムを評価

世代別にみると、Z世代が「良い」と回答した人が一番多く25%。最近まで教育を受けていたZ世代が、日本の教育システムを最も肯定的に評価していることがわかった。

日本の教育システムにおいて、「キャリアのための準備ができるか」「十分なリソース施設を備えているか」「社会的不平等の緩和に貢献しているか」「キャリアに備えた内容となっているか」についても、すべてZ世代が一番高く評価をしている。

5人に1人しか自国の教育システムを「良い」と評価していない日本の現状は厳しいが、なかでは最近まで教育を受けていたZ世代が最も肯定的に評価していることは多少なりとも救いだろうか。

それでは各世代は教育システムの課題は何だととらえているのだろうか? 明日はそのあたりを見てみよう。

(取材・文/大友康子)