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今どきの男子小学生に聞いた「流行語」や「夢の授業」は?(後編)

“夢の授業”のダントツトップは?

昨日の(前編)から引き続き、新プロジェクト『コロコロコミック研究所』(株式会社小学館)が発表した、男子小学生向けマンガ雑誌『月刊コロコロコミック』(以下『コロコロコミック』)で実施した読者アンケートの調査結果を紹介しよう。

「あったら良いなと思う“夢の授業”」について尋ねると、ダントツの第1位は「ゲーム」(23.9%)という結果に。TOP10内には、第7位「ゲーム教室」(1.9%)、第9位「ゲーム大会」(1.7%)と、ゲーム関連の授業が上がっており、彼らの頭の中はゲームでいっぱいなのだと思われる。

また第3位には「自由」がランクインしているが、夏休みの自由研究のように興味関心のある学びを追求したいのか、はたまた、授業中も自由に遊んで過ごしたいだけなのかは定かではない。加えて10位には「プログラミング」が入っており、プログラミング教育が2020年度から小学校で必修化された影響もあってなのか、高い関心を持っている子は少なくないようだ。

プログラミング授業とゲーム作りは相性抜群

これらの結果を受けて、『コロコロコミック研究所』所長の小林浩一(こばやし・こういち)氏は次のようにコメントする。

「(※調査結果の発表は9月)新学期が始まり、小学生のリアルな声がまた一層増えました。友達の顔を見たら、『遊ぼう』と声をかける元気な姿が目に浮かびます。流行りの遊びでは、ベイブレードXの人気が高まり、夢の授業ではゲームが1位を獲得しました。小学校で必修化されたプログラミング授業とゲーム作りの相性は抜群。『コロコロコミックの自由な発想で、遊びながら学ぶプログラミングの授業をプロデュースすることができるかも!?』と新しい仕事のヒントをもらえました」

小学館 コロコロコミック副編集長、『コロコロコミック研究所』所長
小林浩一氏

 

英訳付きの歴史館紹介動画も作成

『コロコロコミック研究所』では、読者のリアルな声を反映した誌面づくりのほか、地方創生やエデュテイメイント分野などの取り組みも行っているという。地方創生企画としては、「阪神タイガース」や「FC町田ゼルビア」とのコラボイベントなどを開催しているが、本誌(帰国便利帳)としては、海外在住の読者でも楽しめる企画があると嬉しい。そこで、小林氏に尋ねてみた。

「茨城県庁からのオファーでコロコロコミックが制作した茨城県立歴史館の紹介動画は、海外の方にも視聴していただくことを前提として英訳しています。海外に住んでいる皆さんにも日本の文化や言葉に触れることができる内容になっているので、ぜひご視聴ください」

教科書的な紹介動画ではなく、キャラクターが今どきの言葉でしゃべっている面白い内容で英訳もついているので、子どもたちはアニメを見る感覚で楽しみながら学べそうだ。

また、海外在住の男子小学生の中には、日本にいた頃は『コロコロコミック』の愛読者だったという人もいるだろう。そんな男子と保護者に向けて、小林氏が次のようなメッセージを寄せてくれた。

「お子さんの柔らかい心で、新しい経験をし、世界を広げていく様子を一番近くで見守ることは保護者の方にとってかけがえのない特別な時間です。異国の地で新しい環境に馴染んでいくには、ストレスや苦労があるかと思いますが、普段、当たり前だと考えていたことも場所が変われば、全く当たり前ではない、という経験をされることはとても貴重です。日本文化や言葉を大切にしながら、異なる文化を学び、世界を探求し、親子の絆を深める機会としていただきたいです」

(取材・文/中山恵子)