海外子女・帰国子女の中には、そのまま、あるいは日本に帰国して高校生活などを過ごしたあとで海外の大学に進学するというケースも多いだろう。
そして卒業後はそのままその国で仕事に就くケースも多いだろうが、日本で就職したいと思った場合、就職活動の仕方などにかなり不安を感じるのではないだろうか?
そこで非常にありがたいのが、就職支援会社である株式会社キャリアデザインセンター(東京都港区)が展開する「東京就活キャンプ」だ。
就活で苦戦しがちな首都圏以外の地域に住む大学生を対象に、都内にあるシェアハウスを2週間無料で提供し、就職支援を行っているサービスだ。提供される無料シェアハウスは外観も内装もおしゃれで快適、キッチンや洗濯機、シャワールーム、無線LANなども完備されている。
悩みなどを相談し合える多くの就活仲間に出会うこともできる。また、東京での滞在中は担当のキャリアアドバイザーがつき、成長企業の紹介や、日程調整や面接対策等のサポートも受けることができる。
厳選企業が参加する「限定選考イベント」で選考に進めると、最短2週間で内定も可能!
さて、参加の方法はこうだ。
「東京就活キャンプ」は、2月開催の第1期から8月開催の第10期まで、それぞれ2週間のプログラムとして募集している。まずは希望の参加期間についてweb上でエントリーし、抽選の後、参加可否が決定となる。
参加が確定した場合はプロのキャリアアドバイザーと電話で面談を行い、滞在中の就職活動の進め方の相談や、事前の選考企業の紹介など、限られた滞在を有意義に過ごすためのサポートを受けることができる。
さらにキャンプ期間の冒頭2日間は参加者だけを対象にしたイベントも実施される。
同イベントでは就活のノウハウを得られるセミナーを受けられるほか、個々の希望などをもとに「東京就活キャンプ」が厳選した企業との選考型のイベントも行われる。地方在住でなくとも、滞在期間が限られている海外在住者にとってもメリットの大きな企画となっている。
マッチングが完了したら、担当アドバイザーとの個別面談も実施され、翌日からの個々の就職活動について面接対策や自己分析など心強いサポートを受けられる。
こうした数々のバックアックをもとに2週間の滞在期間中に内定を決める者も少なくなそうだ。
「東京就活キャンプ」は海外在中日本人学生も参加OK
「東京就活キャンプ」はもともと日本国内の地方在住生を対象に立ち上げられた企画ではあるが、毎年数名の海外在住日本人大学生のエントリーがあるという。
「就職に関するリアルな情報が少ない」「選考を受ける機会が少ない」「就職活動に時間的、金銭的、距離的な制約がある」という点は双方で同じだからだ。
この企画を立ち上げ、現在もtype就活エージェント部の部長として携わる株式会社キャリアデザインセンター・中島祥互(なかしま・しょうご)氏は広島大学卒で、自身も首都圏での就職活動の際に地域による情報格差を痛感し、社会課題として解決したいと志してきた。
海外在住学生の日本での就職活動についても次のようにサポートを約束する。
「日本独自の就活スケジュールと海外大学とのカリキュラムが合わないために苦戦されたり、一時帰国をして就職活動をやろうにも、どんな企業を受ければ良いのか、短期間でどう動いたらよいのかわからずに苦労する方も多いと思います。
一時帰国された際や帰国後に効率的な就職活動をするためにも、就活のための宿泊拠点、企業との合同選考会、就職サポートが一体化した『東京就活キャンプ』を活用いただけると幸いです」
(取材/文:大友康子)