10~12歳の子どもを持つ母親にアンケート
子どもに対する性加害事件や子ども同士の性に関するトラブルの報道が後を絶たない。こうした現状を受けて、子どもの性教育の必要性が指摘されているが、保護者からすると「大事なことだと思うけれど、どのように教えていいのかわからない」という人も多いのではないだろうか。そこで、家庭での性教育の実態調査の結果を紹介しよう。
ひまわり教育研究センター(運営会社:イノベーションシステム株式会社)は、10~12歳の子ども(男子50名、女子50名)を持つ母親100人に「家庭での性教育」について複数のアンケート調査を実施。調査対象の母親の年代は35~45歳で、既婚、夫と同居している。
家庭で子どもに性教育をしてきた人は44%
家庭で性教育をしてきたかどうかについて尋ねたところ、「はい」と回答した母親は44人(男子の母親22人、女子の母親22人)で44%、「いいえ」と回答した母親は52人(男子の母親26人、女子の母親26人)で52%、「回答したくない」と答えた母親は4人(男子の母親2人、女子の母親2人)で4%だった。「性教育をしてきたかどうか」については、子どもの性別にかかわらず同じ結果となった。
性教育のスタートは10~12歳が最多
子どもに家庭で性教育をしてきたと回答した母親44人に「何歳ぐらいから性教育をしたか」という質問をしたところ、男子の母親の回答は「10~12歳」が14人(63.6%)で最も多く、「7~9歳」が8人(36.4%)という結果に。女子の母親の回答は、「10~12歳」が14人(63.6%)で最も多く、「7~9歳」が4人(18.2%)、「4~6歳」も4人(18.2%)だった。女子の母親の18%が男子の母親に比べて性教育を早い年齢から始めていたことがわかった。
家庭での性教育は母親まかせ?
子どもに家庭で性教育をしてきたと回答した母親44人に「家庭で子どもに性教育をしているのは誰か」という質問をしたところ、男子の母親は「母親」との回答が17人(77.3%)で最も多く、「父親」と回答した母親は10人(45.5%)だった。女子の母親の場合は、「母親」との回答が18人(81.8%)で最多、「父親」と回答した母親は7人(31.8%)という結果に。
では、具体的にどのような性教育をしているのだろうか。明日掲載の<後編>で詳しく紹介する。
[調査実施内容]
調査機関 | Freeasy (アイブリッジ株式会社) |
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調査時期 | 2024年2月26日~2月27日 |
アンケート設計 | イノベーションシステム株式会社「ひまわり教育研究センター」 |
調査方法 | インターネット調査 |
対象者 | 10~12歳の男子の子どもを持つ母親50人、同年の女子の子どもを持つ母親50人 |