『MMDLabo株式会社』(東京都港区)が運営する『MMD研究所』が、『株式会社葵』(東京都千代田区)が運営するオンライン学習塾『アオイゼミ』を利用している高校生の男女を対象に「高校生の進路とスマートフォンに関する調査」を実施した。
今回の調査は、『MMD研究所』と『アオイゼミ』との共同調査第3弾として実施したもので、対象人数は高校1~3年生の男女922人。2018年8月29日~9月25日の期間で行った。
これによると、オンライン学習塾『アオイゼミ』を利用している高校生の所有端末は「スマートフォン」が97.6%(「iPhone」が54.6%、「Androidが43.0%」)と大半を占める結果に。フィーチャーフォン(ガラケー)は0.8%にとどまった。
性・学年別に見ると「iPhone」の所有率が最も高かったのは女子が高校3年生(n=136)で58.8%、男子で最も高かったのは高校1年生(n=125)で56.8%となった。
「Android」の所有率が最も高かったのは、女子が高校2年生(n=145)で48.3%、男子で最も高かったのも高校2年生(n=85)で48.2%だった。
また、対象生徒にスマートフォンで勉強するようになってから勉強時間に変化があったかどうかを聞いたところ「勉強時間が増えた」と回答したのは29.6%、「どちらかといえば勉強時間が増えた」は30.7%、「どちらともいえない」は38.2%、「どちらかといえば勉強時間が減った」は1.0%、「勉強時間が減った」は0.5%となった。
「勉強時間が増えた」と「どちらかといえば勉強時間が増えた」のいずれかを回答した高校生は60.3%に上り、全体の6割以上が勉強時間の増加を実感していることが分かっている。
なお、今回の調査では「四年制大学への進学を検討している」と回答した高校生の男女762人を対象に、その理由についても質問(複数回答可)。高校1年生のトップは「専門的な勉強をしたいから」で50.4%、高校2年生のトップも同じく「専門的な勉強をしたいから」で53.2%、高校3年生のトップは「就職に有利だと思うから」で53.5%となった。
志望校を決める際の情報源を問う質問では、高校1年生の多くが「大学のパンフレット」と回答。一方、高校2・3年生のトップは「オープンキャンパス」となっている。
さらに「将来なりたい職業・入りたい企業」についても質問。
全体のトップ3は「公務員」(29.5%)、「大手企業」(17.1%)、「海外で働きたい」(10.6%)となった。学年別に見ても「公務員」はいずれもトップで、高校1年生(n=456)は32.2%、高校2年生(n=230)は28.3%、高校3年生(n=236)は25.4%だった。
なお、OS別に見た「将来なりたい職業・入りたい企業」の集計では、トップ3の「公務員になりたい」、「大手企業に入りたい」、「海外で働きたい」のすべての項目で、iPhoneユーザーがAndroidユーザーを上回っていた。
最も差が出たのは「就職できれば何でもよい」の項目。iPhoneユーザーが10.1%だったのに対し、Androidユーザーでは14.9%の生徒が「はい」と回答している。
(取材・文/松井さおり)