昨日はOurPhoto株式会社(東京都中央区)が2023年に成人式を迎えた416名を対象に行った「成人式最新実態調査2023」をチェック。成人式式典に参加した割合は約半数、衣装はレンタル・おさがりが7割以上で、新たに購入した割合は1.5割ほどだった。
本日も調査結果の続きを見ていこう。
【調査概要】
調査名 | 2023年の新成人に聞く「成人式 最新実態調査2023」 |
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調査対象 | 全国の2023年に成人式を迎えた男女416名 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2023年12月15~17日 |
成人式の費用「自分で払っていないので分からない」が最多
事前準備、撮影、前撮りや成人式当日などをすべて含めた「成人式のイベント」にかかった費用については、「自分で払っていないので詳しくは知らない、分からない」という回答が29.8%と最も多く、次いで「10,000円~49,999円」(18.5%)、「100,000~199,999円」(16.3%)という結果になった。
学生であれば、自分で払っていないのは仕方がないが、金額くらいは覚えておき、感謝の気持ちを持ってほしいものだ。
成人式の費用、子ども自身で負担も2割以上
両親や祖父母から費用に対する援助があったか聞いたところ、2割以上が「なし」と回答。次いで「10,000~49,999円」(23.7%)、「50,000~99,999円」(17.5%)という結果となった。10万円以上の援助があったと回答した方の合計は28.7%と3割近くにのぼる。
新成人になった際のご祝儀、半数が「なし」
新成人になった際に御祝儀をもらったかどうかについて聞いたところ、「もらっていない」と回答した方が半数近く(45.7%)を占めた。次いで「10,000~49,999円」(24.8%)、「50,000~99,999円」(10.1%)となった。
筆者はすでに二人の子どもが成人式を迎えたが、学生である子どもに高額な衣装の費用を捻出させようとは思わず、全額親が負担した。そのかわりご祝儀はやらなかった。
すでに社会人となっている人も回答者に含まれているのか、アルバイトをかなり頑張っているのか、本調査で成人式の費用を自分で捻出する子もいるのだと認識し、当然のごとく買い与えてしまった姿勢を少々反省した。高額出費を機会に少し親子で話し合うなどしたほうがよかったかもしれない。
出張撮影にはSNSや推し活などが反映
調査を行ったOurPhoto株式会社は出張撮影を行う会社だけに、それについての質問も実施。成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「出張撮影」と回答した方に、「出張撮影」でこだわったことや工夫したことについて聞いたところ、「事前にSNSでロールモデルを探してそれに寄せた」、「推しグッズを持ち込んだ」という回答が同率で4割を占めており、最も多い結果となった。
その点などを含め、OurPhoto株式会社の代表取締役・田中偉嗣(たなか・たけつぐ)氏は調査結果について次のように統括する。
「この度の調査で、成人式に関する最新の実態がみえてきました。特に費用面については、成人式を迎えるにあたって3割近く(28.7%)が『100,000円を超える援助が両親や祖父母からあった』と回答しているものの、『なし』と回答した方も2割以上(24.3%)いることがわかりました。ご祝儀についても、『もらっていない』と回答した方が半数近く(45.7%)を占めております。
また成人式といえば『振袖や袴』などの衣装を着用し『地元の式典へ参加』するイメージがありますが、今回の調査では『地元の式典へ参加』は半数に留まる結果となりました。一方で『衣装の着用(振袖/袴、スーツ/ワンピース 等)』の回答は45.2%にのぼり、『スタジオ撮影』の回答も38.5%と4割近いことから、人生の節目に衣装を着用して記念撮影をする方はまだまだ多いと考えられます。
出張撮影時に『推しグッズを持ち込んだ』という推し活ブームを感じる回答や、『事前にSNSでロールモデルを探してそれに寄せた』といったSNS利用率98%(※)といわれるZ世代ならではの回答もありました。他人と被らない『自分』だけのオリジナリティのある撮影が可能な『出張撮影』は、多様な考え方や価値観を大切にする傾向のあるZ世代とマッチするのではと感じております」
※引用元:株式会社テスティー「SNS利用に関する調査」
(取材・文/大友康子)