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子どもの将来つきたい職業について、親子で話す?話さない?(後編)

昨日は、株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールが実施した、「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」の結果を紹介した。さっそく今日も続きを見ていこう(以下、調査結果はすべて栄光ゼミナール調べ)。

将来の職業選択にAIの影響はある?!

生成AIの影響について、保護者自身の仕事や生活に与える影響と、子どもの将来の職業選択に与える影響について、保護者に聞いた。保護者自身の仕事や生活に与える影響については、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者とも「そう思わない」が「そう思う」よりも多い傾向だった。

一方で、子どもの将来の職業選択に与える影響は、「そう思う」と回答した保護者が過半数を占めていることが分かった。特に、小学生保護者では64.9%にのぼり、約3分の2の保護者が、子どもの将来の職業選択に生成AIが影響を与えると考えていることが明らかとなった。

将来の職業について家庭で取り組んでいることとは?

最後に、お子様の職業観・勤労観を育むため、ご家庭で取り組まれていることがあれば教えてください(自由記述方式)と聞いたところ、以下のような声が届いた。

  • 自身が社会人になってから、職業の多様性がこれだけあることに気づいたので、土日に働いている人や、夜中に働いている人もいることなど、どんな仕事も子どもから質問されたら説明している。(小学3年生保護者)
  • 子どもが興味を持った職業については、図書館で本を借りてきて親子で読むようにしています。(小学4年生保護者)
  • 職業内容や最近の新卒入社者の話、大学生の就活などの話をする。就業先は日本国内に限らないのでグローバル視点を持つようになどの話をする。(小学6年生保護者)
  • 学校で職業についての話題が出た際や職場体験をした際に、働くことの大切さを話し合いました。職業それぞれが尊重されるべきで、内容によって差別されるべきではない、どの仕事も価値のある大変なことだと伝えました。(中学3年生保護者)
  • 目指している職業に就くために必要な資格、または資格を取るためにどの学部に進学するかなどを積極的に話す。(高校1年生保護者)
  • 職業は中学生の頃から決めており、そこに向けて努力しているので、見守るのみです。ただ、早くから決めすぎているため、何かつまずくことがあった時には他の選択肢もあること、他の選択肢を選んだとしても逃げたことになるわけではないことを伝えるようにしています。(高校3年生保護者)

日常会話をきっかけにコミュニケーションを

以上の調査結果を経て、本調査を実施した栄光ゼミナールでは、広報担当者さんが以下のようにコメントを寄せてくれた。

「調査結果から、子どもと、子どもの職業について話す機会は「日常会話の中で職業について話題にあがったとき」が最多でした。自由記述部分では、保護者の仕事・キャリアについて子どもと話していると回答したご家庭が目立ちました。また、目指している職業に就くためにどのような勉強が必要なのか、どのような進路選択をすればよいかなど具体的で身近な話をすることで、子どもが目標を持ち、達成に向けて取り組んだり、努力したりすることにつながっているようです。」

(取材・文/小野眞由子)