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子どもの将来つきたい職業について、親子で話す?話さない?(前編)

株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した(調査期間:2023年9月2日~9月12日、回答者数:2836名、以下調査結果はすべて栄光ゼミナール調べ)。

子どもと将来の職業について話す保護者は9割超

小学1年生~高校3年生の子どもをもつ保護者に、子どもの将来の職業について子どもと話したことがあるかを聞いたところ、小学生保護者の96.2%、中学生保護者の94.5%、高校生保護者の95.7%が「話したことがある」と回答した。

次に、「話したことがある」と回答した保護者に、どのような機会に子どもと話したことがあるかを聞いたところ、小学生保護者では「日常会話の中で、職業について話題にあがったとき」がもっとも多く83.8%だった。

中学生保護者では小学生保護者よりは割合は低いものの「日常会話の中で、職業について話題にあがったとき」がもっとも多く76.2%、高校生保護者は「受験など子どもの進学・進路を考える時」がもっとも高く、81.0%だった。

また、高校生では、「学校内のコース選択や文理選択など履修選択をする時」も半数以上にのぼった。

高校生の約8割が将来のために努力している

子どもには将来就きたい職業があるかを聞いたところ、小学生保護者の68.2%、中学生保護者の46.1%、高校生保護者の56.1%が「ある」と回答した。

次に、子どもに将来就きたい職業があると回答した保護者に、その職業に就くために、子どもが取り組んでいることや努力していることがあるかを聞いたところ、小学生保護者の65.9%、中学生保護者の67.2%、高校生保護者の85.6%が「取り組んでいることや努力していることがある」と回答した。

将来就きたい職業がある子どもは、その目標に向かって努力する傾向が大きいことが分かった。特に高校生においては、将来の職業が小学生・中学生よりも具体的になり、その実現に向けて取り組んでいることがある割合も高くなると考えられる。

将来の職業に「好きなこと」が生かせるか

将来、子どもが就く職業について、保護者として気にかけたいポイントを聞いたところ、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者ともに、もっとも高かったのは「子どもの好きなこと・得意なこと・資格が生かせる」で、いずれも8割超だった。そのほかには、「収入」「個人の働きやすさへの施策・取り組みが充実している」「安定していて長く続けられる」は高い傾向にあった。

小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者の割合を比較すると、「収入」は小学生保護者の方がより重視している傾向にあり、高校生保護者と比べて8.3ポイント高かった。「安定していて長く続けられる」は高校生保護者がより重視している傾向にあり、小学生保護者と比べて11.4ポイント高かった。ほかに、「グローバルに活躍できる」は小学生保護者がもっとも高く、中学生保護者と比べて5.8ポイント高いことが分かった。

明日も引き続き、この調査結果の続きを見ていこう。

(取材・文/小野眞由子)