日米大学生で“SNSリレー対決”
(前編)から続く。
「おにぎり」にまつわる写真を投稿するだけでアフリカ・アジアの子どもたちに給食を届けられるキャンペーン「おにぎりアクション2023」が開催中だ(10月4日~11月17 日)。主催は、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(以下、TFT)。
今年で9年目を迎える取り組みで、参加者は年々増えており、近年では世界三十数か国から写真の投稿がある。さらなる発展と持続した支援のために、Z世代への浸透を図っているが、その一環として「日米大学生によるおにぎりリレー対決:バトンタッチ!」を開催している。※トップ画像は、昨年の日米イベント(Creative Onigiri Competition)の様子。写真提供:TABLE FOR TWO
TFTプロジェクトマネージャーの村田亜希子(むらた・あきこ)氏は、「TABLE FOR TWO USAとコラボしたオンライン上のイベントで、日本国内大学10校とアメリカ国内大学10校が参加する“SNSリレー対決”を行います。日米混合で紅白2チームに分かれて、バトン(投稿)を繋いで早いゴールを競います。また、“クリエイティブおにぎり写真対決”として、写真のクリエイティビティも競います。アメリカでもおにぎりは人気で、作り方の動画もよく見られているので、日米の学生の方々で楽しみながらアクションを盛り上げていただけたらと思っています」と話す。
おにぎり写真のクリエイティビティも競う
スタートは日本時間10月16日9時。“SNSリレー対決”では、おにぎり写真を投稿する際に次の大学のメンションを付け、それを受けて次の大学が写真を投稿、さらに次の大学もメンションを見たら投稿、と繋いでいく。早くゴールするためには、メンションに早く気付いてすぐに写真を投稿することが重要なので、日本とアメリカの時差を考えて投稿するなどの工夫が必要だ。“クリエイティブおにぎり写真対決”は、リレーで投稿したすべての写真からまずは日米のTFT事務局が2枚ずつ選び、4枚の写真の中からインスタグラムにて決選投票を行うという。リレーの様子は、インスタグラムで「#onigiribatontouch」と検索すると見ることができる。
SNSに写真を投稿するという現代ならではの方法で飢餓に苦しむアフリカ・アジアの子どもたちに給食を届けることができ、そのうえ日本のソウルフードの魅力を世界に発信できる「おにぎりアクション」。子どもたちや若い世代、もちろん大人たちも、世界の食の問題に目を向けるひとつのきっかけになるだろう。
(取材・文/中山恵子)
◆「おにぎりアクション2023」概要
- おにぎりアクション特設サイト (https://onigiri-action.com/)
- NPO法人 TABLE FOR TWO International(http://jp.tablefor2.org/)
2023年は10月4日~11月17日まで実施。6年連続でトップスポンサーを務める日産セレナを筆頭に、セイコーエプソン(初参加)、セブン‐イレブン・ジャパン、オイシックス・ラ・大地、アセットマネジメントOne(初参加)、株式会社ニッスイなど、36の企業・団体が協賛。