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教育現場でのAIの活用、賛成?反対?(後編)

昨日は、株式会社イー・ラーニング研究所が実施した、子どもがいる親を対象とした「チャットGPTを始めとする生成AIの教育現場での活用に関する意識調査」について、その結果を紹介した。

さっそく今日も続きを見ていこう(以下、調査結果はすべてイー・ラーニング研究所調べ)。

6割以上が小学生のうちに活用することを希望!

「子どもはチャットGPTなどの生成 AI をいつから活用するべきだと思いますか<SA>」の問いでは、「小学校低学年」(135)と「小学校高学年」(122)に回答が多く集まった。

「小学生より前」(69)も加えると、6 割以上が小学生のうちに活用するべきだと考えているようだ。

その一方で、「生成 AI の教育現場での活用について、いくつか問題視されている点もありますが、特にどの点 が問題だと感じますか<MA>」では、1 位が「思考力が育たなくなる点」(266)、2 位が「本人らしい個性的な考えが出せなくなってしまう点」(254)、3 位が「誤った情報を学習してしまう可能性がある点」(217)となった。

また、「生成AIを教育現場で活用するためにどんな取り組みが必要だと思いますか<MA>」の問いについて、 最も回答が多く集まったのは「生成 AI に潜む課題を子どもに理解させる」(320)となった。

次いで、「生成 AI を 使う場合や時間、科目などを具体的に決める」(233)、「親の理解を高める」(216)と続き、決まりを作った活用と、教育者や親のリテラシー向上が必要だと感じていることがわかった。

8 割近くの親が家庭学習に生成 AI を使用することに賛成!

「家庭学習でも生成 AIを使いたいと思いますか<SA>」の問いでは、8 割近くが「はい」(385)と回答し、日常から 生成 AIの活用に意欲的な傾向にあるようだ。

また、「家庭学習で生成 AI を使う際にどんなことに注意したい ですか<MA>」と聞いたところ、半数以上が「生成 AIを使う学習と使わない学習で分ける」(257)を選択し、次いで 「親の目が届く場所で生成 AI を使うようにする」(192)となった。

子どもの頃から、生成 AIを積極的に学習に取り入れていきたいと感じるからこそ、ルールを定め、親の目が届く場所で使ってほしいという思いが多数あるようだ。

以上の調査の結果、チャットGPTなど生成AIの教育現場での活用に関しては、親自身のリテラシー不足に懸念はあるものの、将来を見据えた学習効率化への期待が集まり、生成AI活用への注目度は高いようだ。

積極的に活用したいからこそ、生成 AI の使用ルールを定め、教育現場での管理や親の目が届く場所で使いたいという声が多数であった。

「AIと学習」ということに関しては、子どものAI 活用理解に加え、教育現場や親のリテラシー向上、利用方法の管理などが今後ますます必要になってくるだろう。

(取材・文/小野眞由子)