株式会社バンダイ(本社:東京都台東区)が、小学1年生~中学3年生の子どもを持つ親(子どもと一緒に回答できる方)900人を対象に「小中学生のスポーツに関する意識調査」を実施。その調査結果を公表した。
体育の授業以外で行っているスポーツ男女総合TOP10
(単一回答 n=900)
1位 | 水泳 | 15.7% |
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2位 | サッカー | 8.9% |
3位 | テニス | 5.0% |
4位 | バスケットボール | 4.0% |
5位 | 野球 | 3.9% |
6位 | ダンス(チアリーディング等含む) | 3.7% |
7位 | 陸上競技 | 3.1% |
8位 | 卓球 | 2.8% |
9位 | バレーボール | 2.0% |
10位 | バドミントン | 1.9% |
これによると、全体の60.6%が「体育の授業以外でスポーツをしている」と回答(男子68.2%、女子52.9%)
行っているスポーツについては、2015年の調査開始以来、4年連続で「水泳」(15.7%)が総合1位という結果になった。2位「サッカー」(8.9%)、3位「テニス」(5.0%)についても、同様に4年間、順位変動はなく、3スポーツの根強い人気がうかがえる。なお「野球」(3.9%)については、2年ぶりにトップ5にランクインを果たした。
体育の授業以外で行っているスポーツ男子TOP5
1位 | サッカー | 16.4% |
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2位 | 水泳 | 15.1% |
3位 | 野球 | 6.7% |
4位 | テニス | 4.9% |
5位 | バスケットボール | 4.7% |
体育の授業以外で行っているスポーツ女子TOP5
1位 | 水泳 | 16.2% |
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2位 | ダンス(チアリーディング等含む) | 7.1% |
3位 | テニス | 5.1% |
4位 | バスケットボール | 3.3% |
バレーボール | 3.3% |
男女別に見たランキングでは「野球」が2016年4位、2017年7位から順位を上げて男子3位にランクイン。女子のトップ3は「水泳」、「ダンス(チアリーディング等含む)」、「テニス」という結果になった。「ダンス」は昨年の女子3位から2位にランクアップ。2012年に中学で必修化となって以来7年が経ち、身近なスポーツとして定着してきていることがうかがえる。
また、今年の調査結果では、男女ともに「バスケットボール」がトップ5にランクイン。近年の国内での「バスケットボール」の盛り上がりが、子どもたちにも影響を与えているようだ。
親と子どもそれぞれに、そのスポーツをしている理由(複数回答)について聞いたところ「サッカー」、「野球」、「ダンス」では子どもの「そのスポーツが好きだから」という意向が強く表れていた。特に「サッカー」においては、73.8%という結果に。「バスケットボール」については「友達・兄弟がやっているから」という意向が半数となり、まわりの影響で取り組んでいる姿が見受けられる。なお、人気1位の「水泳」に関しては「体力づくりのため」という親の意向が約7割近く表れており、それぞれのスポーツによって取り組んでいる理由にも違いが見られた。
スポーツにかけている年間金額
(n=545 ※子どもがスポーツを行っている人ベース)
さらに、体育の授業以外にスポーツを行っている子どもの親に、スポーツにかける年間費用を聞いたところ、平均金額は51,478円という結果に。金額のボリュームゾーンとしては「10,000円~49,999円」(29.7%)が最も高かった。以下「50,000円~99,999円」(25.9%)、「5,000円以上~9,999円」(18.5%)と続く。
行っているスポーツごとの平均金額(上位5種)
(n=545 ※子どもがスポーツを行っている人ベース)
水泳 | ¥52,650 |
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サッカー | ¥50,444 |
テニス | ¥46,047 |
バスケットボール | ¥31,778 |
野球 | ¥63,543 |
行っているスポーツごとの平均年間金額は、「野球」が63,543円、「バスケットボール」が31,778円と競技によって大きな差が生まれる結果となった。道具代や初期投資の金額によって、年間金額が大きく異なってくることが推測できる。
好きなスポーツ選手男女総合TOP10
(単一回答 n=900)
1位 | 大谷翔平(野球) | 10.7% |
---|---|---|
2位 | 羽生結弦(フィギュアスケート) | 8.2% |
3位 | 浅田真央(フィギュアスケート) | 6.4% |
4位 | 香川真司(サッカー) | 4.2% |
本田圭佑(サッカー) | 4.2% | |
錦織圭(テニス) | 4.2% | |
7位 | イチロー(野球) | 4.0% |
8位 | 池江瑠花子(水泳) | 2.8% |
9位 | 本田真凛(フィギュアスケート) | 2.4% |
10位 | 内村航平(体操) | 2.0% |
なお、同調査では好きなスポーツ選手についても質問。
野球の大谷翔平選手が、昨年5位から大きく順位を上げ男女総合1位に輝いた。2位には羽生結弦選手、3位には昨年1位だった浅田真央さんが現役引退後もなおランクインしており、フィギュアスケート選手の安定した人気が読み取れる。
今回総合1位となった大谷翔平選手は男女ともにトップ5入りを果たしており、男女問わず憧れの存在になっていることがうかがえた。
好きなスポーツ選手男子TOP5
1位 | 大谷翔平(野球) | 15.1% |
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2位 | 香川真司(サッカー) | 7.8% |
本田圭佑(サッカー) | 7.8% | |
4位 | 羽生結弦(フィギュアスケート) | 5.6% |
5位 | イチロー(野球) | 5.3% |
好きなスポーツ選手女子TOP5
1位 | 浅田真央(フィギュアスケート) | 11.8% |
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2位 | 羽生結弦(フィギュアスケート) | 10.9% |
3位 | 大谷翔平(野球) | 6.2% |
4位 | 池江瑠花子(水泳) | 4.9% |
本田真凛(フィギュアスケート) | 4.9% |
(取材・文/松井さおり)