国際高専がキャンパス内を３D VR化したコンテンツを公開

国際高等専門学校（以下、国際高専）は、白山麓キャンパスの校舎内を３D　VR化したコンテンツを公開したことを発表した。

WEB上で体験できる、時間や場所を選ばないキャンパス見学

このコンテンツは、ウェブサイト上で動作し、特別なアプリなどをインストールする必要はなく、PCやタブレット、スマートフォンなどで気軽に校舎内の様子や学校情報が閲覧できる。画面上に表示された白い円をマウスや指で操作すれば、「Google ストリートビュー」のように校舎内を自由に歩いてまわる体験ができるため、場所や時間を選ばず気軽にキャンパス見学が楽しめる。

コンテンツ内の校舎の各スポットに表示された風船の形をしたタグをクリック（またはタップ）すると、この空間の解説や授業風景などの動画を閲覧することもできる。コンテンツは4Kの最高品質で3D キャプチャーされ、例えば、ライブラリーコモンズ（図書フロア）では、実際に書架と書架の間を通ったかのような臨場感ある体験が可能だ。

学生たちがコンテンツの企画から撮影・制作までを担当

このコンテンツは、国際高専の１、2年生合わせて7名の学生たちのプロジェクトによって作成された。学生たちは、自分たちが入学前に知りたかった、「キャンパスでは実際にどのような生活がおくれるのか」や、「学生寮のレイアウトはどうなっているか」といった事柄を思い出しながら、コンテンツ制作を計画。施設のエリア別にグループに分かれ、自分たちのアイデアを盛り込みながら、撮影や制作作業に取り組んだ。700カ所以上におよぶ校舎内の撮影には、約２週間を要したという。コンテンツには、各教室や授業の写真や動画、関連するWebページのURLのほか、学生たちが制作した校内を説明するための動画も取り込まれている。

白山麓キャンパス校舎の３D画像。「フロアガイド」からアクセスし、行きたい場所に直接ジャンプすることもできる

仮想空間左下にある「平面図アイコン」や「フロアアイコン」をクリック（タップ）することで、行きたい場所に直接行けるほか、「ものさしアイコン」を操作すると、実空間での長さも自在に測定することができる。寮内の部屋の大きさや家具の寸法など、保護者が気になる情報も、現地に行かなくても入手できるのだ。また、仮想空間右下の「VRで表示」アイコンをクリック（タップ）すると、VRヘッドセットを装着しての仮想体験も可能だ（ヘッドセットはOculus Quest2を推奨)。

【国際高専バーチャル・キャンパスツアー特設サイト】
https://www.ict-kanazawa.ac.jp/campuslife/hakusanroku_campus/virtual_campustour/