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今どきの子どものスマホ事情(後編)/高校生の6.8%が1日に7時間以上利用

スマートフォンやタブレット、携帯電話、通信、インターネットに関する市場調査や消費者動向を調査している『MMD研究所』(本社:東京都港区)が、2022年1月に行った「初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」をリリースした。

今回の調査は、2021年以降に初めて子どもにスマートフォンを持たせた親1,000人(2021年以降に初めて子どもにスマートフォンを持たせた20歳~59歳の男女1,888人に事前調査を行い抽出)を対象にインターネットで行ったもの。2022年1月21日~1月24日の期間に、インターネットで行った。

最も多いルールは「アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール」

これによると、子どもにスマートフォンを持たせる前に、「スマートフォンを利用する上でのルールを決めていた」親は78.4%。最も多かったルール(複数回答あり)は、「アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール」で36.6%だった。次いで「スマートフォンを利用する時間に関するルール」(36.4%)、「使用できるアプリや閲覧できるサイトに関するルール」(29.3%)と続く。

●子どもにスマートフォンを持たせる際に決めたルール ※小中高別、上位5位抜粋

小学生(n=393)
1位 スマートフォンを利用する時間に関するルール 32.1%
2位 アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール 31.3%
3位 使用できるアプリや閲覧できるサイトに関するルール 28.2%
4位 LINEやSNSなどに載せる顔写真や個人情報に関するルール 27.7%
5位 LINEやSNSに書き込む内容のルール 25.2%
中学生(n=234)
1位 スマートフォンを利用する時間に関するルール 50.9%
2位 アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール 46.4%
3位 使用できるアプリや閲覧できるサイトに関するルール 36.3%
4位 スマートフォンを利用する場所や場面に関するルール 34.2%
5位 LINEやSNSなどで繋がりを持つ人に関するルール 32.9%
高校生(n=84)
1位 アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール 40.5%
2位 LINEやSNSなどに載せる顔写真や個人情報に関するルール 29.8%
2位 ギガ数に関するルール(ギガ追加購入の禁止など) 29.8%
4位 LINEやSNSなどで繋がりを持つ人に関するルール 27.4%
5位 個人情報の管理やサイトへの登録に関するルール 26.2%

MMD研究所調べ

約3割の親が、スマホの使用時間を1時間~2時間未満に設定

親が子どもに設けているスマートフォンの使用時間のルールで最も多かったのが、「1時間~2時間未満」(28.4%)。実際の使用時間も「1時間~2時間未満」(27.1%)が一番多く、ルールを守って利用している子どもが多いことがうかがえる。

なお、小中高別に見た利用時間に関するルールでは、小学生が「1時間~2時間未満」が最多(31.7%)だったのに対し、中高生は共に「細かい使用時間は特に決めていない」が最も多いという結果になった。

小中高別に見たスマートフォンの実際の利用時間については、3時間未満に留まる子どもが多い一方で、高校生の6.8%が「7時間以上」と回答していることが分かっている。

約2割の親子がキャッシュレスのお小遣いを利用

同調査では、「子どものお小遣いを渡すときの手段」についても質問。64.3%が「現金」と回答したが、「キャッシュレス」「現金とキャッシュレスの併用」を合わせると19.5%の親子が「キャッシュレス」のお小遣いを利用していることも明らかになった。

お小遣いをキャッシュレスで渡している理由の上位は「キャッシュレスに慣れさせたい」「利用状況や履歴が管理できる」「ネット還元があり、お得だから」「現金を落とす・なくす心配がない」を閉めた。こうした傾向も、スマートフォンの普及が進む時代の流れと言えそうだ。

(取材・文/松井さおり)