「株式会社学研プラス(本社:東京都品川区)が「いまどきの中学生と親の勉強事情に関する調査」の調査結果を報告した。今回の調査は、全国の公立中学校に通う子どもを持つ30~60代の男女600人を対象に行ったもの。2018年3月下旬に、インターネットを通じて実施した。
これによると、中学1年生の48.0%が、「勉強が分からない時に頼るものは“親”」と回答。“教科書”や“学校の先生”を押さえ、第1位となった。2年生も39.0%(第3位)が“親”と回答しているが、3年生になるとその割合は29.0%(第6位)とさらに減少し、学年が上がるにつれて親を頼らない傾向にあることが分かっている。なお、中学3年生では41.6%(第3位)の子どもが“参考書”と回答した。
親と子どもそれぞれに「苦手な教科」を問う質問では、親世代、子ども世代共に“公民”がトップにランクイン。約6割に上る、58.5%の親子が「苦手」と感じていることが分かっている。以下、2位が「数学」(50.0%)、3位が「国語」(47.3%)と続く。
また、2組に1組の親子で苦手な教科が一致していることも判明。中学1年生~2年生の多くが「勉強で親を頼っている」と回答したが、内心では「聞いてほしくない」と思っている親も多そうだ。
親が買ってあげたいものの第1位は「参考書」、子どもが欲しいものは「スマートフォン」
子どもに聞いた「欲しいもの」の第1位は「スマートフォンやゲーム」(36.5%)。2位は「本・マンガ」(25.3%)、3位は「スポーツ用品」(20.0%)と続いた。一方、親が買ってあげたいものの第1位は「参考書などの勉強道具」(41.8%)で、2位に「本・漫画」(29.8%)、3位に「文具」(29.5%)がランクイン。「参考書などの勉強道具が欲しい」と答えた子どもはわずか6.7%だったが、その一方で、61.2%が「参考書をもらったら嬉しい」とも回答している。
なお、子どもが「欲しいもの」第1位だった“スマートフォン”の保有率は62.0%という結果に。スマホ所持者・非所持者共に、「インターネット」や「学習アプリ」よりも、「参考書や問題集」を使って勉強していることも明らかとなっている。
※株式会社学研プラス調べ http://www.gakken.jp/ieben/
(取材・文/松井さおり)