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英語力が高いほど年収が高い傾向に(前編)

英語力が年収に与える影響を独自調査

 ビジネス・プロフェッショナルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレント株式会社(東京都新宿区)は、同サイト登録者の英語力および企業からのスカウトデータをもとに、英語力が年収に与える影響について独自調査を行った。

【調査概要】

調査期間 2020年10月~2021年9月
調査対象 転職・求人サイトDaijob.comに掲載している企業からスカウトを受けた日本国籍で20~50代のDaijob.com登録者
調査人数 1万4008人(男性6271人、女性7737人)


企業からスカウトを受けた人材の90%以上が英語レベルビジネス会話以上

 コロナ禍における先行き不透明な状況のなかでも、企業からスカウトを受けていた人材の英語力はいかほどであったのだろうか?

 Daijob.com登録者で企業からスカウトを受けた人材は、「ネイティブ」11%、「流暢」38%、「ビジネス会話レベル」40%で、約90%以上が「英語レベルビジネス会話以上」であった。年代別では30代のミッドキャリア層が多く、女性が10%ほど多い結果だった。

※英語の「日常会話レベル」をTOEIC(R)475~730点、「ビジネス会話レベル」を735点~860点、「流暢」を865点以上と定義

英語力により50代男性で1.3倍、40・50代の女性で1.6倍の年収差

 ヒューマングローバルタレントは企業からスカウトを受けたビジネスパーソンの平均年収を、2020年国税庁調査の国民の平均年収と男女別に比較。男性では、ほとんどの年代で英語が「ビジネス会話レベル以上」の人材の年収が高く、50代では国税庁の調査結果に比べて1.3倍多い結果になった。

 また、女性の平均年収の比較では、全年代を通して英語が「ビジネス会話レベル以上」の人材の平均年収が高く、40・50代では国税庁の調査結果と比べて1.6倍の差が開いた。

 英語力による年収差は、男女ともに20・30代では大きな差がないものの、年齢が上がるにつれて年収差が開いた。特に女性は、英語力を活かして仕事をすることにより、生涯年収で大きな差が生じることが、この調査結果から明らかになった。

 明日も調査結果の続きを見ていこう。

(取材・文/大友康子)