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実態調査|高校でこの春始まる「金融教育」って何?(後編)

子どもとお金の話をしたことがある人は36%

昨日は、この春に高等学校の家庭科で「金融教育」を新しく習い始めることをきっかけに松井証券株式会社(東京都千代田区)が行った<「金融教育」に関する実態調査>を紹介。調査を受けた20~50代の男女600名が、自分が高校生のときに「金融教育を受けたかった」とした回答が77.1%に上った。また、その理由として「子どもに教えたいから」とする意見も紹介した。

では、実際に子どもにお金のことを教えている人はどのくらいいるのだろうか? 同調査によると、「将来かかるお金や資産形成について、子どもと話したことがあるか」と尋ねたところ、「話したことがある」という回答は、わずか36.0%。

さらに、「将来の資産形成や資産運用について質問されたときに、教えられる自信があるか』」を尋ねたところ、「まったく自信がない」(36%)、「あまり自信がない」(42%)となり、約8割(78%)が「自信がない」と回答。「とても自信がある」という回答は、10%以下(8%)となり、自信がある人は極めて少ない結果になった。

松井証券の調査担当者は、このような調査結果 について次のように語る。

「金融知識に自信がある人は、自信がない人に比べて、友人や恋人など家族以外の人ともお金の話をしている割合が高く、身に付けた金融知識を活かして本業以外に利益を上げたり、節税できたという経験をしている人の割合も多い傾向がありました。金融知識を身に付けることで、他者とお金に関する話をしやすくなり、お金に関する情報も入手しやすくなり、その結果、成功経験に繋がるという好循環が生まれているということも考えられそうです」

動画「資産運用!学べるラブリー」公開中

親自身が金融教育に自信がない現状にあって、2022年4月からの金融教育の開始は期待大だ。

しかし、それだけでは不足だと感じるなら、松井証券がYouTube公式チャンネルで公開している「資産運用!学べるラブリー」が役立つかもしれない。

松井証券の担当者は当動画を「M-1チャンピオンのマヂカルラブリーと一緒に投資を楽しく学んでいくことができます。ひとりで勉強するにはなかなか手を出しにくい資産形成・資産運用について、初心者でもわかりやすく解説しています」と勧める。

難しい株などについてとても勉強になるが、さすがマヂカルラブリーだけに面白すぎて、子どもに勧めると動画を見続けてほかの勉強がおろそかになってしまいそう。親が楽しく動画を見て金融知識を身に付け、子どもとお金の話を、自信をもってできるようにするのがいいかもしれない。

(取材・文/大友康子)