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実態調査|高校でこの春始まる「金融教育」って何?(前編)

2022年4月から高校で「金融教育」が開始

2022年4月から高等学校の学習指導要領が改訂されるが、家庭科の単元に新しく「金融教育」が加わることをご存じの保護者はどれくらいいらっしゃるだろうか? 金融教育の単元の中では「金融商品、資産形成」について、「預貯金、民間保険、株式、債券、投資信託等の基本的な金融商品の特徴(メリット、デメリット)、資産形成の視点にも触れる」という。

こうしたことを受け、松井証券株式会社(東京都千代田区)は日本全国の20~50代の男女・合計600名を対象に、<「金融教育」に関する実態調査>をインターネットで実施。600名のうち中学生か高校生の子どもがいる人は100名で、一部質問はその100名を対象に行った。

本日はその結果を見てみよう。

「金融教育の開始」を知っていた親は25%

まずは、「2022年の4月から高校の家庭科で金融教育が導入される」ことを知っていたかどうか。中学生・高校生の子どもがいる人に質問したところ、「知っていた」は、わずか25%に留まった。

8割以上がお金に関する知識に「自信がない」

では、学校で金融教育を受けてこなかった現在の大人たちは「お金に関する知識」にどのくらい自信があるか? 結果は、「まったく自信がない(32.5%)」「あまり自信がない(48.7%)」となり、全体の8割以上(81.2%)が「お金に関する知識に自信がない」という実態が明らかになった。

また、全体の約8割(77.1%)は、学校教育で自分たちの世代でも金融教育を行ってほしかったと回答した。

学校で一番学びたかったことはお金関係

「学校で一番学びたかったこと」を尋ねたところ、第1位「お金関係」(71.0%)、第2位は「仕事関係」(47.2%)、第3位「人間関係」(39.0%)という結果になり、お金のことを学びたかったと思う人が多いことが明らかになった。

約8割が「金融知識を身につけたい」

また、いま現在「金融知識を身に付けたい」と思うかどうかについて、約8割(78.3%)が「金融知識を身に付けたい」と回答しており、身に付けたいと思ったきっかけは、「老後の生活に不安があるから」「結婚してからお金がいるから」といったライフスタイルのステージをきっかけとする人が多く、その他「コロナ禍により収入が減ったから」「身近に金融詐欺にあった人がいたから」なども挙がった。なかには「子どもに正しい知識を教えたいから」という回答も。


明日も、調査結果の続きを見ていこう。

(取材・文/大友康子)