「子どもの可能性を広げてあげたい」と思いつつも、送迎の手間や月謝の問題など、何かと負担のかかる子どもの習い事。でも、月額定額でいろいろな分野のレッスンが”自宅”で受けられたら、そんなお悩みも解決できるかもしれません。
いま注目を集めている習い事のサブスクリプションとは、いったいどんなサービスなのでしょうか?
Zoomを使った双方向型のオンラインレッスンを展開
「スタコレ(Study Collect)」は、勉強だけでなく、アートやダンスなど、さまざまなレッスンが受けられる、定額受け放題の教育サービス。レッスンはすべて、Web会議システム「Zoom」上で行われます。
時間は1コマ50分。録画型の授業は、生徒に行動を委ねるようになってしまうため、楽しく集中して学ぶことができるエンタメ性のあるオンラインレッスンの方式をとっているそうです。
会費は「ベーシックプラン」が月額6,600円。勉強、ダンス・バレエ、英会話、そろばん・書道、自習室の5チャンネルのレッスンを毎日好きなだけ受講できます。この内容にハイレベル学習、絵画、英検、その他イベントやワークショップなどを加えた全チャンネルを受講できる「プレミアムプラン」は月額13,200円。8割の会員が、こちらのプレミアムプランに登録しているそうです。
会員登録をすると、毎晩19時頃に翌日のレッスンの時間割と教材アップのお知らせがメールで届くので、受けたい授業をチェックします。
たとえば、ある日の時間割はこんな感じ。ジャンルごとにチャンネルが分かれているので、プランの内容に準じて好きなレッスンに参加することができます。学年をまたいで受講できるので、自分のレベルに合ったレッスンを受けられるのも魅力です。
「スタコレでは学年進度よりも少し先を学ぶスタイルで独自カリキュラムを組んでいます。年齢を飛び越えて受講できるので、小学2年生が中学校の内容を学んだり、5年生が復習のために4年生のレッスンに入ることも頻繁に起こっています」(CEO:米倉久曜さん)
7割の生徒がオフラインの習い事と併行して受講
教材を使うレッスンの場合は、授業が始まる前に教材をダウンロードしておきます。
レッスン当日の14時頃にレッスンルームのURLが配信されるので、時間になったら希望のチャンネルに入室。授業中でも、教室は自由に行き来が可能です。
定額制なので、毎日めいっぱい受講をしている生徒が多いのかと思いきや、意外にも、毎日レッスンを受けている割合は全体の1割ほどに止まるそう。2割の生徒は週に1~2回、決まった講座を3~4コマ程度受講していて、残りの7割の生徒が、通常の習い事の副教材として週に2~3回受けたい講座をまとめて受講しているのだとか。
通常の習い事とオンラインのサブスクサービスを併用するのが今どきのスタイルのよう。さまざまな分野のレッスンをクロスして受講することができるので、上手に活用すれば子どもの得意分野を伸ばしたり、可能性を広げてあげることができそうです。
(取材・文/松井さおり)