<第3回>白山麓キャンパス・レポート
Welcome to Hakusanroku!:ロボットボウリング大会、ハイキング&キャンプ、タイダイ染めシャツ製作。三つのクラブでイベントを開催!
国際高等専門学校(International College of Technology, Kanazawa 以下、国際高専)は、英語で学ぶ工学基礎を重視したSTEM教育を行う新しい高等教育機関です。国際高専のウェブサイトでは、キャンパスの今を伝える「白山麓ジャーナル」を英語と日本語で随時配信しています。
この「白山麓ジャーナル」から、トピックスをピックアップして紹介する連載企画の第三回目は、国際高専の三つのクラブ活動~デザイン&ファブリケーションクラブ、ネイチャー&アドベンチャークラブ、ランゲージ&カルチャークラブ~のイベントをレポートします。
ロボットがどうやってピンを倒す!? ロボットボウリング大会
デザイン&ファブリケーションクラブは、ロボットコンテストやプログラミングコンテストを目標としたものづくりの活動を行うクラブです。4月中旬、毎年恒例となったロボット球技大会を開催しました。
大会では、1、2年生がレゴマインドストーム EV3を使って球技を競うロボットを製作し、チーム対抗戦を実施します。毎年、違う球技で開催され、昨年はロボットゴルフ、今年はロボットボウリングで競いました。
参加したのは、2年生男子チーム、1年生男子2チーム、女子合同チームの合計4チーム。明解で堅実なロボットを作った2年生男子チームと女子チームに対して、1年生男子a、bの2チームは独創的なロボットを製作しました。
1年生aチームは、ルールの隙を突き、ロボットごとボールを落とす作戦を決行しましたが、ロボット本体がピンを倒してしまったため、減点されてしまうという結果に。
優勝したのは、1年生bチームです。ベルトコンベヤで持ち上げたボールを、ピンに向かって落とすという独特の投球フォームで、5フレームでストライクを2回、スペアを3回という好成績をおさめました。
体育館キャンプの意外な楽しさを発見。翌日は鳥越城山の山頂へ
5月上旬、ネイチャー&アドベンチャークラブの新入生歓迎ハイキングが行われました。あいにくの雨模様で予定を変更しながらも、さまざまなアウトドア活動を楽しみました。
初日の午前中は、ロープワークや竹細工を体験。その後、潟辺先生のご自宅でおいしいカレーをいただきました。午後は阿手町にある大日川ダムを見学しました。
ダム見学の後、本来なら国際高専のキャンパスでキャンプをする予定だったのですが、風雨が激しかったため、体育館の2階にテントを張りました。
この体育館キャンプ、想像以上のグッドアイデアで、学生たちは心地よい雰囲気のなか、タブレットに映したデジタルのキャンプファイヤーを囲みました。潟辺先生のギター演奏を聴きながら、ハンモックでくつろいだり、トランプで遊んだりと、楽しいひと時を過ごしました。
翌日は天候が回復! 青空のもと、さわやかな風に吹かれながら、鳥越城山に登りました。山頂からの眺めは素晴しく、丘陵状の地形が手取川などの浸食作用によって形成されたことがよくわかりました。
タイダイ染めで、オリジナルTシャツ製作を体験
ランゲージ&カルチャークラブは様々な文化について学ぶクラブです。5月中旬、1、2年生の希望者を対象としたタイダイTシャツ染め体験を行いました。
タイダイは英語で、Tie-dye。つまり、生地を絞って(Tie)、染める(Dye)ことを意味します。具体的には、ねじったり、クチャクチャにしたりした生地を輪ゴムなどで固定し、染料につけることで独特の模様ができる、とてもユニークな染色手法なのです。
顧問のイアン先生とポーリン先生が、さまざまな色の染料のほか、Tシャツや輪ゴム、ビニール手袋、エプロンを準備。さらに、黒いTシャツに染めたい学生のために、漂白剤も用意してくれました。
学生たちは色を組み合わせたり、指や筆やパイプなど、思い思いの材料を使って、オリジナルデザインのTシャツを染め上げました。最後にできあがったTシャツをもってみんなで記念撮影。白山キャンパスの新緑を背景に、色とりどりのTシャツが映えます。
サイエンスや数学は世界共通。だからこそ英語で学ぶ
国際高専は、国内外から幅広く学生が集まるグローバルな環境で、刺激を受け合いながら、共に成長できる教育環境を整えています。プロトタイプを作りながら解決策を考えていく「エンジニアリングデザイン」の授業では、国連・SDGsの17の目標を念頭におきながら、地域の課題にチームで取り組み、サイエンスの知識とテクノロジーを応用しながらイノベーションを創出します。
教育の柱のひとつとして、英語で行う「STEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)教育」を重視しています。それは、科学や数学が世界共通の真理であるため、これらの分野を英語で学ぶことは、のちに留学して専門分野を探究したり、卒業後グローバルな企業で活躍するのに役立つからです。
1、2年生は、自然豊かな白山麓キャンパスにある全寮制スクールで、英語で数学、理科、情報を学ぶほか、徹底した英語スキルの修得を目指します。3年生は、ニュージーランドの国立オタゴポリテクニクに留学。そして、4、5年生は併設校である金沢工業大学と連携し、分野横断型の研究やプロジェクトに取り組みます。
さらに金沢工業大学 大学院 情報工学専攻まで進学すると、最短2年間で全米ベスト大学の一つ、ロチェスター工科大と金沢工業大の2大学の修士号取得の道もあります。
「国際高等専門学校(5年間))+「金沢工業大学の学部及び大学院(4年間)」の9年一貫教育により、グローバル・イノベーターを育成します。
【学校へのお問合せ】
金沢キャンパス
〒921-8601 石川県金沢市久安2-270
TEL 076-248-1080 FAX 076-248-5548
白山麓キャンパス
〒920-2331 石川県白山市瀬戸辰3-1
国際高専入試センター
Mail:admissions@ict-kanazawa.ac.jp
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