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インターンシップに参加してよかったことの1位は「興味のある業界について知識や理解が深まった」

コロナ禍が続く中で、2023年卒学生の就活準備は着々と進んでいる。オンライン中心の活動からは、どのような特徴が見られるだろうか。『キャリタス就活2023』の学生モニターを対象に行った、9月後半時点での就職意識や就活準備状況などに関する調査の結果を見てみたい。

インターンシップに参加してよかったことは「興味のある業界の知識や理解が深まった」「社員と交流できた」こと

これによると、「1日以内のプログラム」への参加経験を持つ学生は9割に迫ることが分かっている(87.2%)。実際にインターンシップ等のプログラムに参加してよかったことを尋ねたところ、最も多かった回答は「興味のある業界について知識や理解が深まった」で8割超えと突出している(82.7%)。また、「知らない業界について知ることができた」(52.2%)も上位に挙がっており、プログラムを通じて業界研究を進めた学生が多いことが読み取れる。また、「社員と交流することができた」「他の学生と交流することができた」は、それぞれ半数前後が選んだ(53.1%、49.7%)。オンライン形式が中心であっても、ワークや座談会などを通じて十分な交流ができたと感じる学生が多かったようだ。
インターン参加してよかったこと

■よい印象を持ったプログラム

【対面・リアル】

  • 製造現場での作業を体験し、改善するという内容でした。現場を知ることで、作業者の立場になって改善策を考えることができ、とても良いものになりました。<理系男子>
  • 社員の営業に1日同行した。同行することで、お客様から信頼されていることが分かった。<文系女子>
  • お客様とのやりとりまで含めて模擬提案ができるインターンシップだったため、入社後の業務をイメージしやすかった。<文系女子>
  • 社員もなかなか入ることのない研究の現場を見せていただいたことがとても良かったです。<理系女子>
  • グループワークのメンバーと2日間を通して仲良くなれた。<文系男子>

【オンライン】

  • 事前ワーク(動画視聴)や資料が充実していたため、十分な理解を持ってインターンシップに臨むことができた。また、それによりワークや座談会に多くの時間を割くことができ、充実した3日間となった。<文系男子>
  • バーチャル工場見学と題して、本社ロビーや現場を説明いただいたこと。<理系女子>
  • かなり実践的な内容のプログラムで、それに対するフィードバックも丁寧で、自分に足りていない視点や考え方を明確に把握することができた。<文系男子>
  • 業務内容は難しかったけど、簡単なゲームのようなものから始め、難しいものへ発展していくという組み立てが良かったです。<文系女子>
  • 少しトラブルがあっても視聴者をほったらかしにせずに、適切に対応できていたことがとても良い印象につながった。<理系男子>

 
志望業界について尋ねたところ、「明確に決まっている」という学生が約2割(19.7%)。「なんとなく決まっている」(51.0%)を合わせると7割を超え(計70.7%)、前年調査(計68.8%)をやや上回った。文系に比べ、理系の方が決定している学生が多いことも分かっている。

志望業界を40業界の中から5つまで選んでもらうと、「情報・インターネットサービス」(18.9%)が全体で最も多かった。「情報処理・ソフトウェア」(16.6%)が3位に挙がり、IT業界への関心の高さが表れている。

志望業界の1位は「情報・インターネットサービス」

志望業界
 
属性別に確認すると、文系男子の1位は「銀行」で、2位「商社(総合)」、3位「調査・コンサルタント」と続く。文系女子は「マスコミ」にポイントが集中している(29.8%)。男子で1位の「銀行」は女子では3位に入り、文系学生に人気が高い。

理系を見ると、男女とも1位は「素材・化学」。理系男子は「電子・電機」が続き、理系女子は「水産・食品」が2位。理系は上位を製造業が多く占める結果となった。

(取材・文/松井さおり)