『株式会社栄光』(本社:東京都千代田区)が運営する進学塾『栄光ゼミナール』が、「小中高生の家庭の新年の目標・抱負に関する調査」を実施。その調査結果を公表した。
今回の調査は、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)を対象に実施したもの。2021年11月11日(木)~11月25日(木)に、インターネット調査で行った。回答者数は492名(うち小学生保護者:216名、43.9%/中高生保護者276名、56.1%)。
保護者の89.2%が、子どもの目標・抱負のために「助言や手助けをしたことがある」
これによると、今まで子どもが目標・抱負を達成するために、ごほうびや励ましの声かけなど、助言や手助けをしたことがあるかを聞いたところ、小学生保護者の89.8%、中高生保護者の88.8%が助言や手助けをしたことが「ある」と回答した。
サポート内容は「褒める・励ます」が最多
子どもが目標・抱負を達成するために、助言や手助けをした経験がある保護者に、どのような助言や手助けをしたかを聞いたところ、最も多くの保護者が実践していたのが「褒めたり、励ましたりする言葉をかけた」という行動。中高生保護者では「達成したら、ごほうびをあげたり子どもの希望を叶えたりする約束をした」という保護者も多かった。
保護者が子どもに望む2022年の目標・抱負、トップは「学習習慣に関する目標・抱負」
また、保護者に「子どもが2022年の目標・抱負を決めるとしたらどのような内容がよいか」を聞いたところ、最も多かったのは「学習習慣に関する目標・抱負」だった。中高生の保護者では「資格試験に関する目標・抱負」も多く、在籍している学校が取得を後押ししていたり、受験予定校が民間試験の取得を評価しているなど、さまざまな理由がありそうだ。
子どもが目標・抱負を達成する際に経験した苦労エピソードや、おすすめのサポート方法
<エピソード>
- 頑張れば達成できる目標を決めて、子どもの力がもっと伸びそうならばより高い目標を追加していった。あくまでも最初の目標をゴールにして、追加分はできたらいいね!のレベルで声かけをすると、どんどん伸びていった。(小 4 保護者)
- 友達と筆で目標を大きく書き並べて写真を撮りました!楽しいイベントになり目標も友達と前向きに話していました!(小 5 保護者)
- 挫折を初めて経験した際に、後ろ向きな発言や考えが多くなったので、すぐ先の事より、その先にある未来を想像させてモチベーションをあげられるようにサポートしました。(中 1 保護者)
- 夏期講習の学習計画表で塾の先生からの一言コメントがとても励みになったとのことで、9 月からは手帳を使い、自ら学習計画と振り返りをするようになりました。志望校決めの際には、各校の魅力を子ども自らビジョンマップ化し、部屋に掲示して受験勉強に向かっています。(中 3 保護者)
- 高 1 から塾に通い頑張ってきました。だらけてしまいそうな時は、保護者が目標を思い出させ、軌道修正。高 3 になると周りの友人達もラストスパートをかけましたが、高 1 からやってきた自分を信じるようサポートしました。おかげで、総合型選抜で早くに合格を得ることができました。(高 3 保護者)
<おすすめのサポート方法>
- やる気が出ない時は、子どもの気分が上がるような課題をいくつか用意し、その中でどれをやりたいか決めさせます。選択肢を与えることで、自分で課題を決定するので、取りかかりやすくなります。(小 6 保護者)
- 子ども自身に第一希望の学校名を紙に書かせた。人に書かれたものを見るより自分で気持ちを込めて書いたものを見る方が、モチベーションが上がると思う。(中 2 保護者)
- 我が家では、元日にそれぞれがその年の目標や抱負を書き初めに書きます。それをいつも目に入る場所に貼り、年の初めに目標や抱負を決めた時の気持ちにいつでも立ち返れるようにしています。(中 2 保護者)
- 無関心、丸投げするのではなく、親も子どもの目標達成のため、常に情報を与えられるよう、アンテナを張り巡らせておく。子にとって必要な時期にその情報を与えられるように準備しておく。(中 2 保護者)
2021年も残りあと少し。2022年の目標や抱負を決めておくと、いいスタートが切れるかもしれない。
(取材・文/松井さおり)