帰国体験記 先輩からのメッセージ

Vol.59
Vol.59

もっと多くを学んで国に関わる仕事がしたい

R.Mさん(16 歳)
茗溪学園高等学校
2年
滞在期間
8歳(小2 ※3月末〜)〜15歳(中3 ※〜3月末)日本人学校
滞在場所
シンガポール

 

興味あるさまざまな事柄に真摯に取り組む日々

 シンガポールでは野球に熱中していたR・Mさん。帰国後の学校は、野球部の存在はもちろん、さまざまな観点から『茗溪学園高等学校』を選択し、入学した。

「帰国後の父の勤務地は希望を出せたため、非常にラッキーなことに、学校は日本全国から探させてもらえました。その中で、たとえば遠泳講習や1年間かけて行う個人課題研究など、いろいろな事に取り組ませようとするこの学校の方針に共感。ほかの数校にも合格していましたが、この学校に決めました。中高一貫ですが高校からの入学になるため、帰国前は、コアスーパー・サイエンス・ハイスクールとしての高度な授業に最初からついていけるよう、理数系の勉強もしておきました。」


 同校では2年生の時に、指導教員のもとで1年間にわたり、生徒自身がテーマを考えて調査・研究・発表する「個人課題研究」を行うという。

「僕の研究テーマは特定秘密保護法です。指導教員はとても人脈が広く、昨年末には参議院会館で行われた講演会にも参加できたほど。また、いろんな年齢層の方々に来ていただき、講師にお話を伺ったり、僕の司会進行で特定秘密保護法の問題点について話し合う意見交換会も催しました。憲法に対しての特定秘密保護法の問題点を挙げて、改善点を探っていきたいと思っています。」

 

留学で語学力に磨きをかけ外務や治安の仕事を目指す

 R・Mさんは同校と提携している公的な国際教育交流団体『AFS』にて、来年1月から1年間、ニュージーランドに留学する。

「シンガポールでは日本人学校以外の活動で英語を使うことも多かったのですが、この学校の英語の取り出し授業を受けるなかで、発音や語彙力など、英語圏の帰国生からは劣ってしまうことを痛感。そうしたこともきっかけで、ニュージーランドへの留学を決意しました。一方で、シンガポールは多民族国家のなかでお互いの違いを尊重するという姿勢や、かつて日本に攻められたという過去があるにも関わらず日本に対して友好的で『忘れないけれど、許す』というスタンスを一貫して国がとっている点など、学ぶべき点のとても多い国。英語圏では学べなかったことを学べたのはとても有意義だったと感じています。さまざまな価値観が入り混じる他民族国家で過ごしたせいか、人の考えを理解し、自分の考えを伝えることは苦になりません。今後、もっと多くのことを吸収し、将来は国に関わる仕事に就きたいと思っています。」

 

R・Mさん。